囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

「思い上がり」に喝 11

2020年06月29日 | 雑観の森/心・幸福・人生

 

センセイにもいろいろありまして…… の巻】

 

 

千利休は若い頃、

武野紹鴎について学んだ。

ある時、紹鴎が その才を試さんと思い、

まず、これに庭の掃除を命じた。

 

利休は庭に出てみると、

茶亭の前は、箒(ほうき)の痕も鮮やかに

塵一つ落ちていない。


そこで、しばらく考えていたが、

ふと一樹を揺るがしてみると、

葉がひらひらとして庭に散った。

また一段の風趣を添えた。

よって「ただいま掃除は終わりました」

と言ったところ

紹鴎は、その才智を深く愛し、

ことごとく秘法を授けたという。

 


         ◇


大師匠には、

次代の大師匠となる独創が見えた

との逸話。


「師匠」という言葉は

中国古典に初見されるが、

平家物語にも、こうみえる。

「われ悲母の胎内を出でて、

師匠の室に入ってより此の方、

いまだ十重禁戒して犯せず、

さればなどかをがまれさせ給はざるべき」

とあるように、高僧などに用いられていたが、

やがて転じ、学問や芸能、技術などを教えるヒト

つまりセンセイに対して弟子が「お師匠」と

呼ぶようになったのである。

 

このごろ、センセイは

さらに広義に使われ

いろいろおられるようで。

 

 

たけの・じょうおう(1502~55年) 戦国時代の堺の豪商、茶人。4畳半以上の「寂敷(さひしき)」と区別し、より小さい3畳半や2畳半の茶室を考案して「侘敷(わひしき)」と称した



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