囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

極楽に一葉の蓮

2020年07月10日 | 雑観の森/政治・経済・社会

 

お友達なら一蓮托生でいきゃれ ~ オヤブン、護るか? 斬るか? の巻】

 


■仏画には、極楽の一葉の蓮(ハス)の上に

仲良さそうに人々が座っている絵柄が多い。

死後の世界で、ともに極楽に往生して

蓮の上でココロ静かに暮らそうという

理想郷を表現している。


■そうしたことから

蓮の葉に生を託して、死なばもろとも

すなわち共同責任を表す「一蓮托生

という言葉が生まれた。

極楽浄土に至る道には

仲間内の一人だけを見殺しにする

などということはないのである。

 

         ◇

 

■政界で初めて口にしたのは伊藤博文とされるが

初の平民宰相・原敬が、

文相の「二枚舌事件」が起きた時に使って

それが思いも掛けず有名になった。

 

ことに当たっては

世論も貴族院も任命権者の責任を厳しく追及し、

原が総裁を務める政友会の連中でさえ

大臣のクビのすげ替えを進言するに至る。

ところが原首相は冷然として

「なあに、一蓮托生だ」と答えた。

危機はやがて収まったが、

流行語となり、今に至っている。

 


■任じた何人もの大臣が放言・妄言しても

「こいつと こいつは 辞めさせればよろしい」と考え

いつまでも政権にカジリついている総理大臣もおられる。

透徹した歴史観なしに一国のリーダーたらんとするは

本人もとより国民の不仕合せといえまいか。

 

 

      

■小話一つ。題は「親子心中」あるいは「金権政治」

母親「坊や。極楽に行けば蓮の葉の上で、また仲良く暮らせるのよ」

坊や「そこに、権利金はいらないの?」

 

 

 

 

 

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