囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

玄玄碁経/五将争鋒勢㊦

2021年08月06日 | ★古典の小径をゆく

 

900年前の名著「玄玄碁経」勢の部から

 ~ 今も出版物に取り上げられている古典 の巻】

 

 

正 解

 

▲まずは、右辺からアテコミ

黒1からはじめ

白2の眼形につけば

黒3、黒5で3子にして捨てるのがミソ

 

 

▲続いて

黒7の一線のホウリコミから

黒9のトリにより

コウに持ち込む

 

 

 

無条件では取れないが

眼形ができやすい「五将」のカタチに

対しても

こうなれば成功

 

初手のアテコミの着点を

誤って外、つまり下辺から攻めると

五将」が居直ってしまう

 

盤に並べて確かめてほしい

 

 

 

 

劫(コウ) 囲碁を複雑化させているルール。互いが交互に相手の石を取り、無限に続きうる形。「劫」は、仏教用語由来で、極めて長い時間を指している。昭和の棋聖、呉清源は、棋力は劫の巧拙と不可分であることをたびたび指摘している

 

 

          ◇

 

 

一念に八十億劫の重罪を滅すと信ずべしといふこと

(歎異抄 第十四条)

 

一回念仏することで

八十億劫もの間迷いの世界で

苦しみ続けるほど重い罪が消える

と信じなければならないということについて

 

歎異抄は「信心の異なることを嘆くことばを抜き出して集めた注釈書」である。第十四条は、一声の念仏には八十億劫ものあいだ流転しなければならない重罪を滅する功徳があると信じなさいという念仏滅罪の意義を鋭く批判している。親鸞の革新性が見て取れる。

 

 

 



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