【「孤独の棋譜並べ」
~ 日の目を見るべきときがやってきた】
地域の百人碁会に入れていただいて
5年あまりが過ぎ、還暦過ぎの身に
大切な趣味の筆頭格になりました
碁は、遊戯か? 芸事か?
そう問われたときの答えは
と、いうと──
”弱いうちは遊戯で
強くなればなるほど
最高の芸事のひとつになる“
まあ、そんなところでしょう
最初、初段で申告したものの
とびつけ三段に修整認定され
今は五段待遇となりました
気分悪かろうはずはありません
ところが、コロナ影響で
わたしが教えを請うべき
上位者の皆さんが
碁会に姿を見せなくなりました
体調を崩された方
巣ごもりでネットにはまった方
鬼籍に入られた方
家庭で事情を抱えた方
そして、
好敵手がいなければ
行っても面白くない
だからまた、行かない
という無限地獄的悪循環が
この会をどんよりと
昏くしつつあります
そんななか、
昨日の碁会にふらり現れた
最強者のひとりMさんから
「やりましょうか」
と声を掛けていただきました
有難いことです
3子局ですが
これまでのように
全く歯が立たないワケでなく
フリカワリとコウ争いを
延々と繰り返す難解局
となりました
結果、4目負け
一時は「勝った」と思える局面も
ありましたが、最後はやられました
でも、一方的に押し切られる
という「情けない碁」ではなく
大善戦と言ってもいい内容
Mさんから
「毎週1局 打ちましょうか」
と、ありがたいお誘いがあり
がぜん やる気がみなぎりました
夜明けの孤独の棋譜並べが
ムダにならない日が来るものですね
この間のさまざまな状況変化が
ウソのように青空がちらり
ひたすら多謝の一日でありました
注:コロナ対応もそれなりに慣れてきまして、世話人雑務もほどほどにし、碁を楽しむことにしました。役員の皆さんにも「いつもいつも世話に来られなくとも構いません」と申し上げ、来春の任期まで「自分の対局」を優先するようにしました。この日の朝、これを役員とメアド登録済み会員に一斉メールしました。さて「沈黙の高段者たち」は、碁会に姿を現すでしょうか? それとも、今まで通り「巣籠り」か? どうぞ、ココロのままに――