囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

“時代遅れ”をどうする

2020年09月17日 | ●○●○雑観の森

 

舞台裏から忽然と現れた「たたき上げ」のお手並み拝見 ~ 疑惑ゴマカシを継承せず、批判に耳を傾けよ の巻】

 

 

時代の風に乗り遅れたヒトがこともあろうに

自分の過去の経験が全てであるかのように

下の世代を律しようとする観念を

「旧弊」と呼んできた。

 

古臭い時代遅れ(アナクロニズム)が陥りがちのことで、

世がのんびりしていた時代の前例踏襲主義にみられる。

お堅い行政の世界が代表格だった。(少なくとも長期政権以前は……)


この言葉は、明治維新の初めから十数年後に流行した。

古代からの年中行事、習慣・風俗は冷罵を浴びて抹殺された。

作法は廃れ、礼儀は乱れ、仏事は忘れられ、神社はさびれた。

封建の日本を維持していた生活は、あっけなく壊れていった。

なにせ、回天をきっかけに、なんでもかんでも乱暴に維新したものである。


歴史は繰り返すといわれるが、はてさて、何を残し、何を捨てるか。

その判断軸がしゃんとせず、やみくもに前例を全否定するなら、危険極まりない。

そこには冷静に大局的視座でみて、語れる第三者の存在が要る。

 

碁でいうところの「岡目八目」というワケなのだが、

ここでは勝敗が決した後でなければ口を挟むことはできない。

 

現実社会はどうかといえば、結果が見えてからでは

遅きに失するというのが、常である。

 

 



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