6月も間もなく終わり、早や今年も一年の半分を過ぎようとしている。
節季はは夏至に入った第一候(6月21日~25日)が乃東枯(なつくさかる)だが、
第二候(6月26日~7月1日)は菖蒲華(しょうぶはなさく)となっている。
野川も水量をまし、普段とは違い生き生きとした流れとなっている。
この時期、川沿いの土手を埋め尽くすのはワルナスビの花。漢字では悪茄子。名前の通り
棘もあり全草有毒成分を持つ。北米原産で日本には昭和初期に渡来したとされている。
白花の株もある
野川観察園もこの雨では人影もなく、閑散としている。
この時期、ガガイモ科のコバノカモメヅルが咲きだす。
分布は関東、中部、近畿地方の山野の草原や湿地。とはいうものの。私の住む多摩地区の丘陵や低山では
ほとんど見かけることはできない。
カモメの名は対生する葉の形から来たという。それにしてもヒトデのような変わった形の花だ。
雨はずっと降り続けている。大きな葉で休んでいるミドリシジミを見つけた。
北海道から九州まで広い範囲に分布する蝶だが、特にハンノキ林に多い。
咲きだしたばかりのギボウシ
夏至の第三候は半夏生。水辺には名の通りのハンゲショウも咲いていた。
マタタビのように葉の一部を白化させている。半夏生は半化粧にも通じるのだろう。
臭気がありドクダミの仲間でもある。別名は片白草。特有の匂いを持つ。
梅雨時に怪しげな匂いを撒き散らして、虫たちを誘引しているのだろうか。
この辺で。