野に還る

ペンタックスをザックに
野山に花や鳥、虫たちを追う。
身を土に返すまでのほんの一時
さあ野遊びの時間の始まりだ。

裏磐梯を歩くー中瀬沼・檜原湖探勝路

2017-07-18 17:46:17 | 散歩

 2週間続いた暑さに静かな悲鳴を上げ、衝動的に高速バスに乗って

裏磐梯までやってきた。ところが暑さは日本中を覆いつくしているようで

標高800mの裏磐梯もさしてうちと変わらない暑さだ。

 

 早朝出て昼すぎに着いたその足で、レンゲ沼から歩き出した。天気は晴れてはいるが

雲が多く、歩く身にはそれがかえって嬉しい。

 遊歩道にたくさん咲いていたウメガサソウ(梅笠草)。「梅が誘う」ではない。

 

  レンゲ沼は裏磐梯サイトステーションの裏手にある

 

 睡蓮の葉の上で休んでいるのは、ヒョウモンチョウかな

 

イトトンボもいる

 

 葉っぱにつかまって休んでいるのはサナエトンボの仲間だろうか。

オニヤンマは両複眼がくっついているので違う。

 

 コムラサキもいる。

 

 遊歩道脇で目につくのは山桑の実。のどが渇いていたので、黒く熟したのを

幾つも選んで食べた。

 

 池の中にはやや終りかけのヒオウギアヤメ

 

中瀬沼の周囲にはたくさんの名もない池沼がある。

 

 

 スイレンの花も咲き残っていた。

 

 

これはオニヤンマに見える。でも自信はない。

 

 アジアイトトンボ?それともアオモンイトトンボ?

 

 トンボについては私のような素人には写真での同定はとても難しい。

 

 

 ちょっとした登りの先に中瀬沼展望台が見えてきた

 

 ここからの磐梯山の景色は素晴らしいのだが、生憎頂上はガスの中。

 

一周し終えたところで左折して檜原湖方面へ向かった。檜原湖探勝路の入口。

五色沼に比べてマイナーだが、人が少なく静かな雰囲気を楽しめるのが良い。

 

 涼しげなヤマアジサイ

 

 探勝路の周りにも大小さまざまな沼が点在している。

 

 

 沼に比べると檜原湖は海のように大きい。2年前の秋に来た時はこの離れ小島の

紅葉が素晴らしかった。

 

 

 コサナエ(多分)の番(つがい)

 

 ウツギの花もやっと咲き出した。

 

 東屋にも人はいない。

 

吊り橋が見えてきた。

 

 

 ヤグルマソウの花

 

 吊り橋を渡った先はキャンプ場になっている。そこの桟橋に立って

磐梯山がやっと顔を出した。

 

 この日は宿の夕食を頂いた後8時過ぎ、昼に出掛けたレンゲ沼まで再び足を伸ばした。

ホタルを見に行きたいと言ったら、宿の主人は今年は5月から6月にかけて寒かったので、

花も虫も遅れ気味だなぁ、ホタルの話はまだ聞いてないねぇと言っていた。

外灯の乏しい道を10分ほど歩いてレンゲ沼に着いた。闇が濃くなってきたが、

ホタルの灯りは見えない。諦めかけた時、葦の葉先でホタルの灯りが点滅した。

 7月中旬の時期だからゲンジボタルなのだろう。ゆらゆらと水面を飛んで

ついには4,5m位の高さの梢に止まった。梢の高みで点滅するホタルは

 やがては夏空を埋め尽くす幾万の星の煌めきの中に紛れ込んでしまった。

 

結局この日は小半時粘ってホタルを3匹まで見ることが出来た。久しぶりのホタルに出会え、

来てよかったとしみじみ思った。 この辺で。


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