前回の羊山公園の続き
武甲山が見える
雪も見えるが、梅ももう満開だ。
この日はトラツグミに出会えた。
雪の積もった畑の上を飛んでいった。
あとを追いかけたら、枯れた芝の中に潜んだ。保護色となっていて、
ちょっと目を離したらすぐに居場所を見失ってしまう。
トラツグミはツグミ類の中では最も大きいが、その分用心深さも並ではない。
もう逃げる準備をしているようだ。
一旦後ろ向きになって
先ずは飛ばないで早足で
ちょっと立ち止まってこちらを伺う。
比較的人を恐れないツグミと行き違った。
ツグミの平均体長は24cm、トラツグミは一回り以上大きく30cmもある。
因みにハトは33cm位だから、ハトよりはやや小ぶりだ。
今にも飛びそう
隣の畑まで行って
尻を見せて飛んで行ってしまった。
この日はもう一つ珍しいシーンを目撃した。
道の脇で鳥がバタバタしているので一体どうしたのかと見ていると
モズがツグミを襲ったところだった。格闘シーンはほんの一瞬、喉に食いついたモズに
ツグミはほぼ一撃でやられてしまった。
キチキチッとひと鳴きして獲物の所有権を宣言しているかのようだ。
それから獲物を道路わきの茂みまで運ぼうとしている。
モズは体長が20cmほどだから、一回り大きいツグミに襲いかかったことになる。
羽ばたきを加えて、一生懸命獲物を運んでいる。
隠れてしばらく見ていた。
モズは小型猛禽類だが、食べ物の大部分は昆虫でそのほかにはカエル、
トカゲが多い。よくアオジやスズメなどを狙っている場面に出会うが、
飛び方が上手ではないのか小鳥類の狩りに成功している場面に出くわす
ことはほとんどない。今回初めてそんな場面に出会った。
築かれた文明というぬるま湯の中で生きている我々人と違って
過酷な自然で生きているるものの厳しさを思い知らされた。彼らにとっては
生きることと食べることは同義なのだ。
この辺で。