2020年の年末も押し迫り気ぜわしい12月18日。
朝日新聞の耕論で、古野香織さんが「スウェーデンでは教師が『民主主義の擁護者』とされています。民主主義を支える市民を育てることこそ、教育を行う目標であり、重要な役割だというのです」と語っていた。日本でも、教育の重要な役割は「民主主義を支える市民を育てること」にあるはずだ。しかし、「多くの教師が『政治的中立』という言葉を前に萎縮してしまったり、政治を教室でどう扱えばいいのか悩んだりする」と。
教育界で民主主義の大切さを否定する人はいないはずなのに、「民主主義を支える市民」として人を育てることにあまり成功しているように見えないし、ともすれば学校という職場が民主的でないこともある。これは大変困ったことだ。
老いも若きも、先輩も後輩も、上司も部下も、先生と生徒も、男と女も、その他いろいろな関係の人同士がフラットな関係で話ができる。お互いに敬意をもって。それが民主主義の基本。フラットな関係で話ができる体験が不足している。
「民主主義を支える市民」を育てるにはアクティブ・ラーニングが必要、と渡部淳先生は書いた。『アクティブ・ラーニングとは何か』を、ぜひ多くの教育関係者に読んでもらいたいものだと思う。
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