
人間の細胞一個が偶然に生まれる確率は、宝くじが百万回連続当選するに等しいほどの確率であるそうだ。更に、その細胞で構成される人間という存在も、約七十兆通りの染色体の組合せによって科学的に成り立っているという。目の数も耳の位置も口の開き方もみな同じなのに、顔かたちが全く同じ人間など存在しない。一人ひとりの人間は、この世でたった一つの、真に奇跡的な存在なのである。それだけ、今ここに頂いている命は、非常にありがたいものであり、何か見えざる力によって我々が存在している、「生かされている」と思わずにはいられないのである。
そもそも、「ありがたい」とは、「有り難い」と書く。なかなか起こり難いこと、奇跡のようなことに対して不思議と感謝の気持ちを感じるからこそ、「ありがたい」という言葉があるのであり、人間という存在の奇跡を思うと、人間が生きていることに対して「ありがたい」という思いを感じずにはいられないし、人は「生かされている」と思うのである。
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