透明な気圏の中から

日々の生活の中で感じたこと、好きな作家についての思いなどを書いてみたいと思います。

第4回かでる講座「生の音楽のすばらしさ」へ

2016-07-06 22:21:16 | 日記

晴れ。最低気温13.0℃、最高気温19.5℃。

昨日は大平まゆみ氏(札幌交響楽団コンサートマスター)のお話とヴァイオリンの演奏を聴いてまいりました。北海道生涯学習協会主催のかでる講座第4回目だったのです。

正確な人数は分かりませんが、満席でした。

最初に挨拶代わりの一曲、モーツアルトのアイネクライネナハトムジーク、バッハのガボット、ドボルザークの「新世界」からユーモレスク、文部省唱歌を中心に春夏秋冬の曲数十曲、最後にはリクエストに応えて、なんとサラサーテのツィゴイネルワイゼン、さらに「太陽がいっぱい」と記憶に残っているもののみを列挙したのですが、これらを生演奏で聴くことができただけでも贅沢なひと時でした。

そのうえ、興味深いお話しもたくさんうかがうことができました。

例えば、手にしていたヴァイオリンの仕組みや材料のことなどです。

なんでも1700年代のイタリア製のもので、材料となる木は楓と松でこれらは新月の夜に切り出されるとか。弦は羊の腸で乾燥させて縒ったもの、弓は馬の尻尾で作られているとのことで、「馬の尻尾で羊の腸をこすっているんです。」と。

不思議なもので、およそ300年前のヴァイオリンがその間に戦争や自然災害などがあったのにもかかわらず、今も美しい音色を響かせているのですとも話されていたのが印象的でした。

音の振動で活性化する物質が細胞の中のどこかにあるそうで、身体によい影響をもたらすことや、人生の思い出と直接つながることができるなど、実際にヴァイオリンを奏でながら、エピソードを交えて、「生(なま)の音楽のすばらしさ」について話してくださいました。

魅力的なお話しとヴァイオリンの響きにすっかり癒されたひとときとなりました。

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