2013年10月15日(火)雨
台風が接近してきている天候だったので
雨が降っていたけれど、それほどきつい雨ではありませんでした。
「I'm in Mars」アルバムリリース打ち上げライブということだったからか
(っておそらく偶然でしょうけれども)火曜日にやるっていうのも
なんかぴったりだな~って思いました。
日、月、火、水、木、金、土っていう曜日は
確か太陽、月、火星、水星、木星、金星、土星っていう感じでできたのですよね。
こじんまりしたいつものat homeな京都のSole CafeでFoZZtoneのボーカル
渡會将士さんのソロライブがありました。
今まで見たので、彼が一人でっていうのは私は初めてだったので
なんか新鮮でした。でも、ちゃんとマネージャーさんはいらしてましたが。
セットリストは
ベーコンエッグとシェービングヒーロー
Fish, Chips, Cigarettes
I'm in Mars
スペースカスタネットボーイ
新千歳空港
チワワ
森には帰れない
猿飛
Wild Card Garden
FOOL
夕立ベッドイン
海老名前
Shangri-La
バンドマン
海へ行かないか
19時から始まって、終演は21時半を回ってました。
この間、2回ほどトイレ休憩なるものがあり、その休憩中や次の始まりの時に
ブルブルズのテーマやシンガロン、umbrella(アカペラバージョン)、NAMEも
一部やってくれました。
今回、彼はルーパーなるものを彼の機材にくわえて、
それを練習なのか場数を踏むためなのかかなり
それを導入して(ほとんどかな?)演奏してくれました。
これはセカイイチの慧さんが以前使っていて、それを見た時に
凄いな~って思ったのですが、満を持して渡會さんも導入されました。
弾いた旋律を録音してそれをくりかえしていくという
ものですが、その録音した旋律が次の旋律としっかり重なって
他に演奏者がいるような重厚感を出す手伝いをするのが
凄いですよね。リズムとかが少しでも変だと
合わなくなるのに、さすがミュージシャンは
そういうのをしっかりと合わせられるんだなって。
私だったら、絶対に無理だと思いながら、それを
ルーパーを「あ~でもないこ~でもない」と操作しながら
歌って行く渡會さんってある意味おもしろいなって思いました。
この日の一発目が私の大好きな「ベーコンエッグ...」でした。
これはフォズのライブではなかなか聴けないので、ほんとうれしかったです。
この曲の歌詞の一部が渡會さんのソロアルバムのジャケットの絵だと思っています。
彼にとって、苦しい時代のスケッチがこの歌だったのではと。
「LOVE」という曲はこの「ベーコンエッグ...」でヒゲをそりはじめる主人公が
行き着いた彼の心の答えなのかなと思いました。
やなせたかしさんの「手のひらを太陽に」の曲ができたエピソードですが
やなせさんは自分がもうだめかなと思ってたときに
自分の手のひらにふと懐中電灯を当ててみると血管が赤くきれいに見えて
「自分は元気がなくても、血は元気なんだ。」って思ったら
なんか力が湧いて来て、そこから「手のひらを太陽に」の歌詞ができたそう。
そして、一番目の歌詞に「生きているからかなしいんだ。」ってあるのは
生きているからこそ「悲しい」って感じられるし「悲しい」って感じるから
楽しいって感じられるというような事を言われてました。2番目にはだから
「生きているからうれしいんだ」ってあるのですね。そして3番目の歌詞には
「生きているから愛するんだ」。この歌を子どもの頃から当たり前のように
歌ってきて、どこかで聴いたことがある名前だって思ってて、今頃わかるなんて。
やなせたかしさんの詩だったのですね。
そして、このやなせさんの感じたことと同じことを渡會さんは
自分のヒゲで感じられたのですね。
「自分が生きる気力を失っていても、ヒゲは伸びて行く。体は
いつも生きようとしている。」って。そこからできた「LOVE」は
歌詞が何よりも素晴しいですよね。
もしかしたら現代の大人の「手のひらを太陽に」なのかもしれません。
そういえば、私がフォズと出会った「黒点」の歌詞に
♪掌に太陽~っていう歌詞があって
そこがすごくインパクトがあったのですが、
ここですでに繋がっていますね。
♪必要なのはロックンロール
それは腹を空かした怪物だ~
で、アンパンマンはお腹をすかした人たちを助けるヒーロー。
まったく違う次元のものがどこかで交わる感じがしました。
やなせさんが言うように「食べること」の大事さ。
「LOVE」にもそれが歌われている気がします。
どんなにつらくてもお腹は鳴るって渡會さんが以前言ってましたよね。
さて、話がライブの感想とはぜんぜん違う方向へ行ってますが
まあ、私のはいつもこんなのですから許して下さい。
「チワワ」をまたやってくれました。Soleではこれを
いつも聴いている気がします。彼が言うには
この場所が夜の学校っぽいからかな~って。
まあ、夜の学校はちょっと怖いですけどね(笑)
そういえば彼がスニーカーに替えた理由みたいなのを
言われてました。
今までフォズはなぜかブーツっていう風に思われて来てて
自分たちもそう思ってはいてたけれど、実は渡會さんは
スニーカーがすごく好きだったのですって。
で、今までの衣装的なのから脱してカジュアルになろうっと
思った時にそうだスニーカーにしようって思って
NIKEのエアフォース1だったっけ?白いのを履いているとのこと。
私も職業上スニーカーは必需品でNIKEは愛用していますが。
そうそうこの日の渡會さんの登場のBGMは
「2001年宇宙の旅」の曲でした。
I'm in Marsからの宇宙だったのかなと。
ただ、2001年宇宙の旅はたしか木星に行く話だったかと。
めちゃくちゃ幻想的な映画でした。
これをパロディったのが映画「チャーリーとチョコレート工場」
にありましたよね。
この映画に猿が出て来るからか、関係ないかもしれないですが
この日「猿飛」が聴けたのはよかったです。
実は京都ではよく猿がおでかけするのですよ。ほんとに。
彼のソロアルバム「I'm in Mars」からの曲たちを聴いて感じたのは
彼の考えは約7年ほど前と少しも変わってないんだなと。
「やがて来る死を思うより、明日も生きることを考えよう」と言い続けている人であり、
関西から東京へ帰る時には「やっぱり東京が俺の街」って思ってしまうほど東京が好きな人なんだなって。
アルバム「景色の都市」はどこかアルバム「I'm in Mars」と繋がる感じがしました。
「森へ行かないか」をやってくれたのもすごくうれしかったです。この曲もすごく
心象風景を感じるので、いろいろな事を感じさせてくれるのです。
そういえば中盤まで渡會さんはだてメガネをかけてましたね。黒ブチの。
どこかデレクターズラボの博士のような。
大阪でのタバコ屋さんの話もおもしろかったです。
私はタバコを吸わないし、細かい名前まで知らないので
なんとかメンソールロングのなんとかの話ですが、
それをライブハウス近くのタバコ屋さんで買おうとして
1万円を出したら、売ってもらえなかったから
コンビニで細かくしてまた別のタバコ屋さんへ行って
それを買おうと言ったら、おばちゃんにそれはこういうんだよ
って「プレメンワンロング」。「言ってみ」って言われて渡會さんが
くりかえして言わされたって話。
英語でいう「Please repeat after me!」の世界が
大阪で繰り広げられたわけですね。笑っちゃった。
別の話で彼は中学の時におもしろ半分で生徒会長に立候補したら
みんながノリで入れちゃって真面目な子が落ちて自分がなってしまったという話で
だから、いろいろ言われてなんか学校へ行きたくなくなったり、
一人になりたかったりして、夏休みだったかにお父さんに
山みたいなところに引きこもりたいって言ったら
3万円渡されて、できるだけ都会へ行ってこいって言われたという話を
されました。
何を言いたいかというと、都会の人ごみの中が一番孤独になれるということ。
知らない人がいっぱいいる中にひとりいる状態。
これから私が浮かんだのは「jaguar in the stream」でした。
ちらっとこれをやるのかなっていうようにギターを弾かれたのですが
これはなかったです。
まさにそうですよね。人ごみでは自分はひとりぼっち。
それと同時に人を見失う場でもあります。
私は昔ある人ととあるお店で出会いました。
そこでは会話するけれど
名前は知ってるけど、そこを出るとどこの誰か知らない人。もしその人がそこから
いなくなったら、このたくさんの人の海の中に紛れて
見つけることはできないのだな~って思いました。
解散してしまったバンドのメンバーなんかもそうですよね。
音楽活動をやめてしまったら、もうどこに行ってしまったのか
人の海では見つけられませんよね。
この日渡會さんがお話されて一番心に響いてきたのは
こういう話をされた時でした。
「Reach to Mars」という自分たちにとっての最高傑作を
作った時、これがドカンと来ると思っていたのに
実際には思うほどでなくて、それで落ち込んでた時に
I'm in Marsができたというような話でした。
なんか心が痛かったです。彼は笑いながら言ってましたけれどね。
レベルが違うかもしれないけれど
自分では「全力で作った最高作品!」って思ったMVが
さほど評価されずに「LOVE賞」にも値しないのかと
落ち込んだ自分と重ねちゃいました。
でも、私は気がつきました。
自分で「最高!」って思う時点で負けなのですね。
ほんとうにいいものを世間が認めるものを作る人は
「最高!」なんて決していつも思わない。
むしろ「無」になるために自分が抱えているものをすべて吐き出して
それが作品になり、また「無」からのスタートにしていくのですよね。
昔、テストでできたと思ったテストが案外そうでもなくて
できなかったと思ったのがよかったりするのと似ているのかもしれないです。
これからは「評価されるために作る」のではなく
「自分がただ作りたいから作る」という人になりたいです。
メインではないけれど、みんなが「これやって欲しい」というのを
これは無理とかいろいろ言いながら、まずはシンガロンをやってくれて
この曲の時代が私にとって第一期FoZZtoneの黄金期だったので、
なんかホロっときてしまいました。いっしょにやってくれた
NAMEも同じアルバムに入っていますし、
私にとってとても大事な一曲でもあります。
過去の日記にもこのタイトルで書いてます。
この曲たちが入っているアルバムは『The Sound of Music』なのですが
これは数曲亀田誠治さんがプロデュースされているアルバムであり
EMI時代の最後のオリジナルアルバムでもあります。
アルバムジャケットやブックレットのカメラマンは橋本累さんでした。
このアルバムにEMIもフォズもすべての関係者の人たちも賭けていたと思います。
このCDがParlophone仕様なのも印象的でした。
だからか、ちょっとだけあのアップルレコードのバッドフィンガーを
思い出してしまいました。バッドフィンガーを知ったのはもちろん
彼らが現役の時ではありませんが、彼らの曲は名曲ぞろいで
なにのアップルレコードでの彼らは決して華やかな経歴を残したわけでは
ありませんでした。彼らの曲を聴くとせつなくなります。でも心が優しくなります。
もちろん、FoZZtoneはそれを超えて、新しい時代を自分たちで作り始めたのです。
この日演奏してくれたシンガロンもNAMEも亀田さんのプロデュースした曲です。
でも、この日に渡會さんが話してくれた秘話は「亀田さんがこの曲はどうしようもない。」
って言ったという話でした。プロデュースはその曲がさらにいいものになるように
するのだけれど、この曲だけはどこをいじってもなんか変になるから、ほんの
一部しか触れないという感じだったそうです。ある意味得体の知れない
曲だったのでしょう。でも、その得体の知れないところがオリジナリティが
溢れていて、私は大好きです。この曲で彼は洋楽の要素を取り入れる曲作りに
目覚めたそうです。
今年同じ10周年を迎えて、いっしょにライブもしているセカイイチの
デビュー曲の「石コロブ」も亀田さんのプロデュースでやっぱり
これもなかなか手を加えられない曲だったらしいです。
ちなみに今やっている亀田さんの音楽学院がすごくいい番組で勉強になります。
このアルバムでコッシーこと越川さんが去りました。やっぱりひとつのチャプターは
ここで終わったのですね。
umbrellaは演奏はリクエストがあったけれど無理っていって、そこでアカペラでやってくれました。
みんながいろいろリクエストしても急にだとやっぱり歌詞とか思い出せないのも
あると思います。。実際、私のiPodに入っている彼らの曲(ライブバージョンも含めて)
217曲もあるし(渡會さんのソロ抜きで)。ソロ入れると231曲?ハンサム入れると234曲?
よくわかんなくなっちゃった(笑)あくまで私のiPodの中に入っているものですが、
かなりの曲数ってことです。
実はブランケットをやってほしかったけれど、今回は結局やってもらえなかったです。
彼が「バンドマン」を今までのライブでやったことがあるっていうのは聴いてましたが、
この日にセカイイチの名曲の「バンドマン」のカバーをやってもらえるとは思ってなくて
ほんとうに聴けてよかったです。
私はこの同じSole Cafeでそれぞれの10周年の年に一人で歌われる岩崎慧さん(セカイイチ)と
渡會将士さん(FoZZtone)のそれぞれの「バンドマン」を聴けて本当に幸せです。
渡會さんが言うには、この「バンドマン」はミュージシャンの心をすごく揺らす曲なので
東京のあるライブハウスでセカイイチがライブしているとわかると、他のライブハウスで
演奏してた人たちが「これからバンドマンの時間だ。」とそのセカイイチのいるライブハウスに
集まって来るぐらいだそうです。まるで水戸黄門の印籠が出されるあの瞬間のように。
(この水戸黄門を例に出したのは渡會さんです。)
最後は「LOVE」とかいろいろ出てましたが、結局渡會さんがやりたい曲を選ぶということで
「海へ行かないか」で終わりました。彼がどうして「LOVE」ではなく「海へ行かないか」
を選んだのか、それはわかりません。一応最後の2曲はアンコールも含めての曲だとは
言われてましたが。
♪いろんなことがあった
わけがわからなかった
そんな言葉が織り込まれているこの曲を聴くと
なぜか私はイギリスのブライトンの海を思い出します。
日本から脱出っていう感じでイギリスに来たものの
いつまでもここにいるわけにはいかない。
これから自分はどうなるのだろう?
どんな人生がこれから待っているんだろう?って
海を見ながら思いました。
海のずっとずっと向こうには自分の国の日本があるんだ。
そろそろ帰ろう。帰って自分のまた新しい一歩を踏み出そう。
そんな事を風に吹かれながら思ったあの感覚、あの景色を
今でも忘れません。
彼らFoZZtoneは火星に行き、今、渡會さんは火星のような日本にいます。
火星には海はありません。だからこそ、彼は「海に行きたい」と
思ったのかもしれません。水が喉を潤すように海を見ると心が潤うのかもしれないですね。
ライブの感想より違うことばかり書いてしまいました。
私も金星にでも行こうかと思っています。
ゆえに火星は遠くてなかなか会いに行けないかもしれません。
♪いろんなことがあった
わけがわからなかった
それゆえに
FoZZtoneそして渡會さんの音楽をこれからも
変わらずに大事に思っていたい。
だから私は金星へと行くのです。
金星への行く予定はとりあえず11月のフォズのライブが終わってからということで(笑)
台風が接近してきている天候だったので
雨が降っていたけれど、それほどきつい雨ではありませんでした。
「I'm in Mars」アルバムリリース打ち上げライブということだったからか
(っておそらく偶然でしょうけれども)火曜日にやるっていうのも
なんかぴったりだな~って思いました。
日、月、火、水、木、金、土っていう曜日は
確か太陽、月、火星、水星、木星、金星、土星っていう感じでできたのですよね。
こじんまりしたいつものat homeな京都のSole CafeでFoZZtoneのボーカル
渡會将士さんのソロライブがありました。
今まで見たので、彼が一人でっていうのは私は初めてだったので
なんか新鮮でした。でも、ちゃんとマネージャーさんはいらしてましたが。
セットリストは
ベーコンエッグとシェービングヒーロー
Fish, Chips, Cigarettes
I'm in Mars
スペースカスタネットボーイ
新千歳空港
チワワ
森には帰れない
猿飛
Wild Card Garden
FOOL
夕立ベッドイン
海老名前
Shangri-La
バンドマン
海へ行かないか
19時から始まって、終演は21時半を回ってました。
この間、2回ほどトイレ休憩なるものがあり、その休憩中や次の始まりの時に
ブルブルズのテーマやシンガロン、umbrella(アカペラバージョン)、NAMEも
一部やってくれました。
今回、彼はルーパーなるものを彼の機材にくわえて、
それを練習なのか場数を踏むためなのかかなり
それを導入して(ほとんどかな?)演奏してくれました。
これはセカイイチの慧さんが以前使っていて、それを見た時に
凄いな~って思ったのですが、満を持して渡會さんも導入されました。
弾いた旋律を録音してそれをくりかえしていくという
ものですが、その録音した旋律が次の旋律としっかり重なって
他に演奏者がいるような重厚感を出す手伝いをするのが
凄いですよね。リズムとかが少しでも変だと
合わなくなるのに、さすがミュージシャンは
そういうのをしっかりと合わせられるんだなって。
私だったら、絶対に無理だと思いながら、それを
ルーパーを「あ~でもないこ~でもない」と操作しながら
歌って行く渡會さんってある意味おもしろいなって思いました。
この日の一発目が私の大好きな「ベーコンエッグ...」でした。
これはフォズのライブではなかなか聴けないので、ほんとうれしかったです。
この曲の歌詞の一部が渡會さんのソロアルバムのジャケットの絵だと思っています。
彼にとって、苦しい時代のスケッチがこの歌だったのではと。
「LOVE」という曲はこの「ベーコンエッグ...」でヒゲをそりはじめる主人公が
行き着いた彼の心の答えなのかなと思いました。
やなせたかしさんの「手のひらを太陽に」の曲ができたエピソードですが
やなせさんは自分がもうだめかなと思ってたときに
自分の手のひらにふと懐中電灯を当ててみると血管が赤くきれいに見えて
「自分は元気がなくても、血は元気なんだ。」って思ったら
なんか力が湧いて来て、そこから「手のひらを太陽に」の歌詞ができたそう。
そして、一番目の歌詞に「生きているからかなしいんだ。」ってあるのは
生きているからこそ「悲しい」って感じられるし「悲しい」って感じるから
楽しいって感じられるというような事を言われてました。2番目にはだから
「生きているからうれしいんだ」ってあるのですね。そして3番目の歌詞には
「生きているから愛するんだ」。この歌を子どもの頃から当たり前のように
歌ってきて、どこかで聴いたことがある名前だって思ってて、今頃わかるなんて。
やなせたかしさんの詩だったのですね。
そして、このやなせさんの感じたことと同じことを渡會さんは
自分のヒゲで感じられたのですね。
「自分が生きる気力を失っていても、ヒゲは伸びて行く。体は
いつも生きようとしている。」って。そこからできた「LOVE」は
歌詞が何よりも素晴しいですよね。
もしかしたら現代の大人の「手のひらを太陽に」なのかもしれません。
そういえば、私がフォズと出会った「黒点」の歌詞に
♪掌に太陽~っていう歌詞があって
そこがすごくインパクトがあったのですが、
ここですでに繋がっていますね。
♪必要なのはロックンロール
それは腹を空かした怪物だ~
で、アンパンマンはお腹をすかした人たちを助けるヒーロー。
まったく違う次元のものがどこかで交わる感じがしました。
やなせさんが言うように「食べること」の大事さ。
「LOVE」にもそれが歌われている気がします。
どんなにつらくてもお腹は鳴るって渡會さんが以前言ってましたよね。
さて、話がライブの感想とはぜんぜん違う方向へ行ってますが
まあ、私のはいつもこんなのですから許して下さい。
「チワワ」をまたやってくれました。Soleではこれを
いつも聴いている気がします。彼が言うには
この場所が夜の学校っぽいからかな~って。
まあ、夜の学校はちょっと怖いですけどね(笑)
そういえば彼がスニーカーに替えた理由みたいなのを
言われてました。
今までフォズはなぜかブーツっていう風に思われて来てて
自分たちもそう思ってはいてたけれど、実は渡會さんは
スニーカーがすごく好きだったのですって。
で、今までの衣装的なのから脱してカジュアルになろうっと
思った時にそうだスニーカーにしようって思って
NIKEのエアフォース1だったっけ?白いのを履いているとのこと。
私も職業上スニーカーは必需品でNIKEは愛用していますが。
そうそうこの日の渡會さんの登場のBGMは
「2001年宇宙の旅」の曲でした。
I'm in Marsからの宇宙だったのかなと。
ただ、2001年宇宙の旅はたしか木星に行く話だったかと。
めちゃくちゃ幻想的な映画でした。
これをパロディったのが映画「チャーリーとチョコレート工場」
にありましたよね。
この映画に猿が出て来るからか、関係ないかもしれないですが
この日「猿飛」が聴けたのはよかったです。
実は京都ではよく猿がおでかけするのですよ。ほんとに。
彼のソロアルバム「I'm in Mars」からの曲たちを聴いて感じたのは
彼の考えは約7年ほど前と少しも変わってないんだなと。
「やがて来る死を思うより、明日も生きることを考えよう」と言い続けている人であり、
関西から東京へ帰る時には「やっぱり東京が俺の街」って思ってしまうほど東京が好きな人なんだなって。
アルバム「景色の都市」はどこかアルバム「I'm in Mars」と繋がる感じがしました。
「森へ行かないか」をやってくれたのもすごくうれしかったです。この曲もすごく
心象風景を感じるので、いろいろな事を感じさせてくれるのです。
そういえば中盤まで渡會さんはだてメガネをかけてましたね。黒ブチの。
どこかデレクターズラボの博士のような。
大阪でのタバコ屋さんの話もおもしろかったです。
私はタバコを吸わないし、細かい名前まで知らないので
なんとかメンソールロングのなんとかの話ですが、
それをライブハウス近くのタバコ屋さんで買おうとして
1万円を出したら、売ってもらえなかったから
コンビニで細かくしてまた別のタバコ屋さんへ行って
それを買おうと言ったら、おばちゃんにそれはこういうんだよ
って「プレメンワンロング」。「言ってみ」って言われて渡會さんが
くりかえして言わされたって話。
英語でいう「Please repeat after me!」の世界が
大阪で繰り広げられたわけですね。笑っちゃった。
別の話で彼は中学の時におもしろ半分で生徒会長に立候補したら
みんながノリで入れちゃって真面目な子が落ちて自分がなってしまったという話で
だから、いろいろ言われてなんか学校へ行きたくなくなったり、
一人になりたかったりして、夏休みだったかにお父さんに
山みたいなところに引きこもりたいって言ったら
3万円渡されて、できるだけ都会へ行ってこいって言われたという話を
されました。
何を言いたいかというと、都会の人ごみの中が一番孤独になれるということ。
知らない人がいっぱいいる中にひとりいる状態。
これから私が浮かんだのは「jaguar in the stream」でした。
ちらっとこれをやるのかなっていうようにギターを弾かれたのですが
これはなかったです。
まさにそうですよね。人ごみでは自分はひとりぼっち。
それと同時に人を見失う場でもあります。
私は昔ある人ととあるお店で出会いました。
そこでは会話するけれど
名前は知ってるけど、そこを出るとどこの誰か知らない人。もしその人がそこから
いなくなったら、このたくさんの人の海の中に紛れて
見つけることはできないのだな~って思いました。
解散してしまったバンドのメンバーなんかもそうですよね。
音楽活動をやめてしまったら、もうどこに行ってしまったのか
人の海では見つけられませんよね。
この日渡會さんがお話されて一番心に響いてきたのは
こういう話をされた時でした。
「Reach to Mars」という自分たちにとっての最高傑作を
作った時、これがドカンと来ると思っていたのに
実際には思うほどでなくて、それで落ち込んでた時に
I'm in Marsができたというような話でした。
なんか心が痛かったです。彼は笑いながら言ってましたけれどね。
レベルが違うかもしれないけれど
自分では「全力で作った最高作品!」って思ったMVが
さほど評価されずに「LOVE賞」にも値しないのかと
落ち込んだ自分と重ねちゃいました。
でも、私は気がつきました。
自分で「最高!」って思う時点で負けなのですね。
ほんとうにいいものを世間が認めるものを作る人は
「最高!」なんて決していつも思わない。
むしろ「無」になるために自分が抱えているものをすべて吐き出して
それが作品になり、また「無」からのスタートにしていくのですよね。
昔、テストでできたと思ったテストが案外そうでもなくて
できなかったと思ったのがよかったりするのと似ているのかもしれないです。
これからは「評価されるために作る」のではなく
「自分がただ作りたいから作る」という人になりたいです。
メインではないけれど、みんなが「これやって欲しい」というのを
これは無理とかいろいろ言いながら、まずはシンガロンをやってくれて
この曲の時代が私にとって第一期FoZZtoneの黄金期だったので、
なんかホロっときてしまいました。いっしょにやってくれた
NAMEも同じアルバムに入っていますし、
私にとってとても大事な一曲でもあります。
過去の日記にもこのタイトルで書いてます。
この曲たちが入っているアルバムは『The Sound of Music』なのですが
これは数曲亀田誠治さんがプロデュースされているアルバムであり
EMI時代の最後のオリジナルアルバムでもあります。
アルバムジャケットやブックレットのカメラマンは橋本累さんでした。
このアルバムにEMIもフォズもすべての関係者の人たちも賭けていたと思います。
このCDがParlophone仕様なのも印象的でした。
だからか、ちょっとだけあのアップルレコードのバッドフィンガーを
思い出してしまいました。バッドフィンガーを知ったのはもちろん
彼らが現役の時ではありませんが、彼らの曲は名曲ぞろいで
なにのアップルレコードでの彼らは決して華やかな経歴を残したわけでは
ありませんでした。彼らの曲を聴くとせつなくなります。でも心が優しくなります。
もちろん、FoZZtoneはそれを超えて、新しい時代を自分たちで作り始めたのです。
この日演奏してくれたシンガロンもNAMEも亀田さんのプロデュースした曲です。
でも、この日に渡會さんが話してくれた秘話は「亀田さんがこの曲はどうしようもない。」
って言ったという話でした。プロデュースはその曲がさらにいいものになるように
するのだけれど、この曲だけはどこをいじってもなんか変になるから、ほんの
一部しか触れないという感じだったそうです。ある意味得体の知れない
曲だったのでしょう。でも、その得体の知れないところがオリジナリティが
溢れていて、私は大好きです。この曲で彼は洋楽の要素を取り入れる曲作りに
目覚めたそうです。
今年同じ10周年を迎えて、いっしょにライブもしているセカイイチの
デビュー曲の「石コロブ」も亀田さんのプロデュースでやっぱり
これもなかなか手を加えられない曲だったらしいです。
ちなみに今やっている亀田さんの音楽学院がすごくいい番組で勉強になります。
このアルバムでコッシーこと越川さんが去りました。やっぱりひとつのチャプターは
ここで終わったのですね。
umbrellaは演奏はリクエストがあったけれど無理っていって、そこでアカペラでやってくれました。
みんながいろいろリクエストしても急にだとやっぱり歌詞とか思い出せないのも
あると思います。。実際、私のiPodに入っている彼らの曲(ライブバージョンも含めて)
217曲もあるし(渡會さんのソロ抜きで)。ソロ入れると231曲?ハンサム入れると234曲?
よくわかんなくなっちゃった(笑)あくまで私のiPodの中に入っているものですが、
かなりの曲数ってことです。
実はブランケットをやってほしかったけれど、今回は結局やってもらえなかったです。
彼が「バンドマン」を今までのライブでやったことがあるっていうのは聴いてましたが、
この日にセカイイチの名曲の「バンドマン」のカバーをやってもらえるとは思ってなくて
ほんとうに聴けてよかったです。
私はこの同じSole Cafeでそれぞれの10周年の年に一人で歌われる岩崎慧さん(セカイイチ)と
渡會将士さん(FoZZtone)のそれぞれの「バンドマン」を聴けて本当に幸せです。
渡會さんが言うには、この「バンドマン」はミュージシャンの心をすごく揺らす曲なので
東京のあるライブハウスでセカイイチがライブしているとわかると、他のライブハウスで
演奏してた人たちが「これからバンドマンの時間だ。」とそのセカイイチのいるライブハウスに
集まって来るぐらいだそうです。まるで水戸黄門の印籠が出されるあの瞬間のように。
(この水戸黄門を例に出したのは渡會さんです。)
最後は「LOVE」とかいろいろ出てましたが、結局渡會さんがやりたい曲を選ぶということで
「海へ行かないか」で終わりました。彼がどうして「LOVE」ではなく「海へ行かないか」
を選んだのか、それはわかりません。一応最後の2曲はアンコールも含めての曲だとは
言われてましたが。
♪いろんなことがあった
わけがわからなかった
そんな言葉が織り込まれているこの曲を聴くと
なぜか私はイギリスのブライトンの海を思い出します。
日本から脱出っていう感じでイギリスに来たものの
いつまでもここにいるわけにはいかない。
これから自分はどうなるのだろう?
どんな人生がこれから待っているんだろう?って
海を見ながら思いました。
海のずっとずっと向こうには自分の国の日本があるんだ。
そろそろ帰ろう。帰って自分のまた新しい一歩を踏み出そう。
そんな事を風に吹かれながら思ったあの感覚、あの景色を
今でも忘れません。
彼らFoZZtoneは火星に行き、今、渡會さんは火星のような日本にいます。
火星には海はありません。だからこそ、彼は「海に行きたい」と
思ったのかもしれません。水が喉を潤すように海を見ると心が潤うのかもしれないですね。
ライブの感想より違うことばかり書いてしまいました。
私も金星にでも行こうかと思っています。
ゆえに火星は遠くてなかなか会いに行けないかもしれません。
♪いろんなことがあった
わけがわからなかった
それゆえに
FoZZtoneそして渡會さんの音楽をこれからも
変わらずに大事に思っていたい。
だから私は金星へと行くのです。
金星への行く予定はとりあえず11月のフォズのライブが終わってからということで(笑)
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