夕方5時からの、早めの食事が終わり、いよいよ「合掌造りの里・ライトアップ」を見に出掛けます。
宿泊した「トヨタ白川郷自然學校」から、施設のスタッフに 送ってもらえるので、夜6時半に出発。 車はプリウス。 余りにも 静かにスタートしたので、同行者はビックリ。
ドライバーさんから、ハイブリッド車の説明を聞きながら、「ライトアップ」見物の注意を受けながらの、10分ほどのドライブでした。
凍った山道を下ると、国道156号の交差点へ出て、直ぐ近くの、診療所前で降ろしてもらえました。
そこには、別のスタッフさんが居て、自然学校からの到着者を確認します。 「ライトアップ」と、続く「ムーンライト」のことや、帰りの車のスケジュールを教えてもらって、荻町合掌造りの里へ入ります。
歩行者に解放された 中央の通りには、見物客がそぞろ歩きを楽しんでいます。 お土産や 食べ物を売るお店が灯りを点けて、行き交う観光客などに 静かに存在を示しています。
ライトアップされた 大きな合掌造りが、夜の空に浮かび上がります。
通りを 一本 山側に入ると、カメラを手にした人たちが、増えてきます。 皆さん、防寒具に身を固めていて、ヘッドランプを点けたり、三脚を抱えたりして、撮影ポイントを探しているようです。
氷点下に冷え込んではいるものの、いつもより 積雪が少ないらしく、残念がる声が聞こえました。
でも、昨夜からの新雪が ライトに映えて、冬の飛騨白川郷を・ライトアップされた合掌造りを楽しむのには、充分な状況が整っていました。
雪だるまや雪洞に灯りが入り、ほのぼのさを醸しています。
あちらこちらで、ストロボが光ります。
特派員は、自分の防寒手袋で、携帯電話のミニストロボを隠していて、〝光らない〟と叫んでしまい、同行者や 知らない人たちと笑い合う一コマも。
同行者は、靴の中に入れるカイロを持参していて、防寒具や重ね着が功を奏して、寒さは苦にならないようです。
以前、白山スーパー林道を通って、秋の白川郷を訪れたことがあり、その時に立ち寄った処を巡りながらの、思い出話も楽しめました。
東京からの来客は、ひたすら感心し、デジカメのシャッターを たくさん押して、思い出記録にいそしんでいました。
夜7時半には、この日の「ライトアップ」が終了します。
その後は、遠くの・高い場所からの照明に切り替わり、月明かりに照らされるような感じの「合掌造りの里」を楽しめる、『ムーンライト』が始まります。
何とか、展望台への道を上り始めました。
道筋には、谷側の雪堤に 白熱灯の列が続き、足元を・道筋を照らしています。
道のり半ばにさしかかると、荻町合掌造りの里を、月夜に見下ろしているような…幻想的な情景が見えてきました。
「合掌造りの里」を、見下ろしている…そんな感じで 見てください。
白く光っているのは、合掌屋根の雪と、照明器具の灯りなどです。
携帯電話のデジカメには「ナイトモード」が無くて、手ブレしてしまいました。(^_^;)
空には、たくさんの星たちが光っていて、同行者は、〝星座の見付けっこ〟を楽しんでいました。 東京では見られない数の、冬の星々を 堪能できたそうです。
そのうちに、『ムーンライト』終了の時間になり、展望台への道路沿いの、雪堤の電球の列が 片付けられ始めました。
この日は、ライトアップの初日です。 これからの開催日には、毎晩の作業だから大変でしょうが、夜に雪が積もると、維持・管理・補修が困難になるからでしょう。 お疲れ様です。
帰りの乗車場には、さっきのスタッフさんが、「お客様の、最後の一人まで 待っています…」ので、急いで戻ることにしました。
乗車場に着くと、プリウスがスタートしたばかりでした。
スタッフさんは、携帯電話で連絡してくれて、直に、迎えのワンボックスカーが着きました。 我々3人が、最後だったようで、担当のスタッフさんも乗り込んで、エスティマがスタートしました。
仕事とはいえ、氷点下の寒さの中、最後まで待って頂いて、感謝しきりでした。
ドライバーさんの話では、外は-7℃になっているそうです。
およそ10分で、「トヨタ白川郷自然學校」に着いてからは、冷えた身体を温める…温泉での 湯浴みです。
その後は、同行者が一室に集まっての、おしゃべりタイム。 ここでは、ライトアップと ムーンライトの話題で 話に花が咲きました。
特派員は、ビールにチーズを摘まみながらの…聞き役です。
明日の朝は、自然学校の「ショートプログラム」への参加と、昼間の「合掌造りの里」を見物することに決めて…、お開きになりました。
(つづく)