地元の市民会館で、歌舞伎に親しむイベントがあった。
たまたま手にしたちらしに、歌舞伎についての、化粧と着付け体験と、歌舞伎の公演ができる
というのがあった。
曜日もちょうど、あいていたので、すぐに電話をかけた。
日にちが迫っていたが、席も確保。
振り込んでしばらくすると、チケットとチラシが郵送されてきた。
小学生も参加できるという、市民向けの課外授業を思わせる、気楽に参加できる、イベント。
昨年までは、経済的にも、ゆとりからは程遠く、職場と、趣味の範囲でしか、時間が取れなかった。
最近は、少しゆとりらしい余裕が取れるようになり、今年は、乗馬体験、今回の歌舞伎のセミナー、
来月には、隣の市での寄席のチケットを手に入れた。
オペラや歌舞伎の興行は1万円を超えるので、苦しい懐具合では手が出ない。
こうした市民向けのイベントとしての、興行であれば3,000円程度で楽しむことができる。
新橋演舞場の近くに毎日のように、訪れながら、外から、眺めるだけだった。
少し、近づけたことが、とにかく有難い。
坂を転げ落ちるかのような、生活がまた、いつ襲ってくるかもわからない。
今をまず楽しもう。
そういえば、最近読んだ本で江戸庶民は、「宵越しの金はもたない」とか、言われるのは、一説に、
江戸は火事が多く、財産を蓄えても、いつ、消失してしまうか、わからないということも一因だそうな。
ため込もうとする要因には、失うことへの恐怖があるとか。
わかる気がする。
さて、今年ももうすぐ、終わる。
来年は、どういう年になるのやら。