合唱の練習は、発声から始まることがほとんどでしょう。
ただし、団による発声練習の方法、費やす時間は、多種多様でしょう。
いきなり、アンサンブルに入る団。
階名読みで始まる団もあります。
プロの人は、自分で発声練習をしてきて、アンサンブルの練習にすぐ入るとか。
アマチュアでは、15分30分程度の発声練習のあとでアンサンブルの練習に入るのが、多いでしょう。
「マエストロに、発声練習してもらうなんて、もったいない行為」と某合唱団の団長が、嘆いたことがありました。
一時間1万円の指導料だとしたら、1分167円ほど、10分程度発声すると、発声だけにかかるのは、1,670円にもなります。
発声から指導する方針と、某マエストロがおっしゃったことがありました。
発声も、演奏の一部とするなら、1,670円も生きた使い方になるかもしれません。
毎回、指導を受けていて、時折、「マエストロに失礼」ではないかと思うことがあります。
真剣になっていないと感じられるときです。
「アマチュアだから、そんなに上達しなくてもいい」「好きに歌えればそれで満足」というのであったら、
そういう人は、個人ヴォイトレをお受けになられることをお勧めします。
集団作業なので、できうる限り、個人でできることは、積み重ねておきたいものです。
何回も練習しているのに、毎回同じ注意を受けるようでは、個人の範囲にとどまっている問題です。
練習前には、楽譜を開く。
録音を一度聞く。
音符をざっと眺める。
程度以上のことを、ノルマにしてみてください。