さすがな話がいっぱいです。
話術についての話ですが、歌う者にとっても共通点がたくさんあるようです。
特に感銘を受けた項目を少し列挙します。
「空気」を読みながら話す
想像力に、言葉は自然とついてくる
話のイメージを変えたり、見る角度を変えたり、焦点を変えたり、脇役を活躍させたりして、一つ一つの講談の世界をつくっていく 90ページ
勢いのある話を読んでいると、自然と声が鍛えられ、滑舌もよくなる
盛り込みたい言葉を多少削ってでも、リズムを良くした方がいい場合もある
じぶんらしさの加減
人の心を動かす
随分並んでしまいました。
でもこれでもまだ一部です。
人間国宝と話術についてのお話ですから、それこそ、山のように心動く、話題がいっぱいありました。
心を揺さぶる語り口
人間国宝かに話術を学ぶ
一龍齋貞水
生活人新書
ISBN978-4-14-088228-3