ふうせんのホームページ

合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

遺体

2015-05-15 11:43:05 | 日記

合唱の指導の先生から、そして、釜石に最近行ったことなどをきっかけに、この本を手にした。

ネットのニュースで、この本の存在をしっていたが、読んでみたいという気には少しあったものの

先延ばしにしていた。

 

本を本で、地震によって、引き起こされた、津波が映像などで知る以上の、いや、

映像だけでは、わからないことを知ることになった。

 

地震とか、津波は体験してみない全容はわからない。

ということを改めて認識した。

 

津波の恐ろしさは、筆舌に表せないほどの出来事だったろう。

迫りくる津波。

映画で何度か、それに近い映像をみたことはあるが、あれはセット。

水はプールの水のように透明。

それに、何度も何度も押し寄せ、そして、引き潮で、翻弄されていく体験は、すさまじいこと

とだったろうと思う。

 

遺体が語る、その凄まじさ。

語られる、遺体に向き合った人々の言葉。

一片を感じ、一抹の恐怖さえ感じた。

 

遺体に話しかけた人々。

遺体にすがって号泣する人々。

自然の猛威は決して侮れない。

そして、忘れてはいけないこと。貴重な犠牲が強いられた教訓をせめて受け止めたい。

 

 

遺体

震災、津波の果てに

石井光太 

新潮社

ISBN978-4-10-305453-5

 


身辺整理

2015-05-15 08:28:32 | 日記

大正生まれの母は、なんでもとっておく人でした。

「もったいない。何かに使える」と言っては、しまいこんでいました。

血筋なのか、個人的には、捨てられないタイプの人になりました。

 

「一年使わなかったら捨てよ」という身内の言葉にも、2,3年はしまいこむ。

人生の半ばを超えてからは、なるべく、持たない、不要なものはどんどん処分するということを

実践するように。

 

4年ほどかけて、随分処分し、だいぶすっきり。

 

それでも、捨てがたい使うあてもないものが、部屋の隅にしばらく、山に。

1年たって、捨てられないけど、使わないかもというものを収納する箱を一つ用意して、

そこへとりあえず、入れておくことに。

 

「万が一」といいながら、誰にも訪れる最期の時のための、ノートはなかなか仕上がらず。

身辺整理を進めながら、少し死神の気配が薄らいだような気がして。

「持たない!」をまねて、「身辺はすっきり」ということを信条に。

 

「持たない!」生き方

シンプルで自由な人生のすすめ

米山公啓

だいわ文庫