母との別れ、葬儀もできず=コロナ禍で会えぬまま―千寿園の入所者・熊本
2020/07/09 14:54
球磨川の氾濫で14人が犠牲となった熊本県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」。被災地では葬祭業者も被害を受け、葬儀すらできない遺族もいる。「こんな形で別れるとは」。母親(98)を亡くした同村の女性(70)は言葉少なに語った。
病気になった夫(73)の看護や新型コロナウイルスの影響で、女性は千寿園に入所していた母親と約1年間、面会できない日々が続いていた。「そろそろ会える」と思っていた4日早朝、球磨川が氾濫した。