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⑥アジナチャクラの目覚め
会陰に意識を集中し、吸気と共に会陰を収縮させ、呼気と共に弛緩させることを繰り返しているうちに、会陰が熱くなります。そして微妙に振動しはじめます。そのとき、同時に眉間のところが振動するのをよく感じます。その眉間の振動するところがアジナチャクラなのです。
その眉間のアジナチャクラに意識を集中して、吸気と共にオームを心の中で唱えながら、神気(プラナ)を宇宙から吸収していると強く念じます。
次に、呼気と共にオームを唱えながら、プラナを宇宙に拡散させていると念じます。
このようなアジナへの集中を一日一時間ほど、数ヶ月の間繰り返して行っていると、尾骶骨からクンダリニーが脊柱のなかを通して上昇し、身体が熱くなります。そして、スワディスタナのあたり、下腹部が鉄のように固くなります。呼吸が楽になって、しなくてもいいようになります。身体がなくなったような感じ、上半身が消えたような感じがして、眉間のアジナが、筆舌につくしがたい、たいへんさわやかな軽妙な振動を始めます。
アジナの目覚めのときは、ヴィシュダのときのように恐ろしい体験はなく、穏やかな、天国のような平安にみちたものです。
人間の意識ではなく、超意識とでもいうべき、広くて大きい、次元の高い、深い意識がいつも目覚めています。また、事物の本質を明らかに見ることができます。これは、一種のプラージュナ(彼岸の知恵)ともいうべきものでしょう。
アジナの目覚めによって生じる超能力、たとえば、霊をみる、人の心を読む、前生のカルマをみる、他人に力を送って病気を治すなどの能力(シッディ)は、アナハタやマニプラが目覚めて生じる超能力とは次元を異にするように思われます。
アジナチャクラのもっとも大きな特徴は、カルマを浄化し、カルマを超えることができるということでしょう。人間が、人間以上のものに進化、発展していくには、アジナチャクラ、サハスララチャクラの目覚めが絶対に必要なのです。
・続きは次回に・・・・。