富山港線駅巡りの途中ですが、ダイヤ改正についてお伝えします。
JR九州では「シーサイドライナー」からキハ200系、キハ220系が撤退して大村線がYC1形にほぼ染め上がり、JR貨物ではDD51形が定期運用から撤退します。JR東日本にとっては、歴史的な転換点となるダイヤ改正であります。「湘南ライナー」「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」がそれぞれ特急「湘南」に置き換わり、その流れで「らくらくトレイン村上」も廃止となります。
では、「らくらくトレイン村上」は一体何なのか。それは、「ムーンライトえちご」が村上始発だった頃、送り込みで運転していた165系の快速に由来します。その「ムーンライトえちご」が165系から485系に置き換わった頃、「らくらくトレイン村上」とその折り返しの快速列車(3950M)が誕生しました。グリーン車に特別料金無しで乗れるということもあり、「その筋の方」には有名な乗り得列車となりました。その「らくらくトレイン村上」及び3950MがE653系に置き換わると、ロ室ハ代用がなくなりました。晩年は、「いなほ8号」の後運用でした。
前置きが長くなりましたが、2021年1月分及び2月分の「らくらくトレイン村上」を見てみましょう。尚、撮影場所は新潟駅です。
2021年1月15日。3947MはU103編成でした。越後線164Mが出発して数分後に5番線に入線します。
3947Mに乗るには、まず乗車整理券発売機で買うことから始まります。乗車整理券は320円でした。
5番線へのエスカレーターの入口には案内が掲出されています。
5番線の案内掲示板。「らくらくトレイン村上」「らくらくトレイン信越」「いなほ13号」と掲出されています
乗車口は1号車の1ヶ所だけ。関連会社のおじちゃんが乗車整理券を拝見してました。
2021年1月31日。3947MはU107編成でした。
3947Mが5番線に入線して数分後、4番線に白新線674Mが到着これ以降、3947Mの編成写真が撮れなくなります。
2021年2月6日。3947MはU104編成でした。
この頃になると、「らくらくトレイン信越」の案内も出るようになりました。
2021年2月14日。3947MはU101編成でした。
2021年2月20日。3947MはU106編成でした。羽越線内の強風で「海里」が60分以上遅れた関係で入線が遅れ、間もなく白新線674Mと並びました。
2021年2月28日。3947MはU106編成でした。
20時57分発の「らくらくトレイン信越」は、明日から快速「信越」に変わります。「おはよう信越」も同様です。
「らくらくトレイン信越」が発車すれば、「ライナー要員」の仕事は終わります。
快速「信越」は全車指定席であり、予め「みどりの窓口」とか指定席券売機とかで求めなければなりません。
「らくらくトレイン村上」については以上です。「いなほ」の全勢力をお出しすることが出来ませんでしたが、全ての色を出せたというのは大きな収穫でした。これで、E653系U編成の晴れ舞台は「いなほ」及び「高田お花見号」などの臨時列車だけとなります。
さて、「らくらくトレイン村上」の後継の任につく列車とは何か。3947Mの後継となるのは945Mであり、3950Mの後継となるのは948Mです。945Mについては新潟発を10分後ろ倒しし、948Mについては村上発を23分後ろ倒しして、それぞれ当該列車と統合となります。
で、「湘南ライナー」「らくらくトレイン村上」などの廃止を意味するものは何か。JR東日本から乗車整理券列車の概念を消滅させることです。この流れで「中央ライナー」「青梅ライナー」は、2年前に「はちおうじ」「おうめ」の特急列車に仕立て直されました。これからえきねっとチケットレスサービスを普及させようというこのご時世、わざわざ紙の乗車整理券を買わせるのが時代遅れだというのも一因です。しかし、真の狙いは別のところにあるのです。「ライナー要員」は、定年間近か再雇用の関連会社の男性社員です。この「ライナー」廃止は、乗車整理券発売機のランニングコスト及び「ライナー要員」の人件費を削減することにあるに違いありません。
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