昨年、久しぶりに教え子達と箱根を一周する日帰り旅をした。
私と違って仕事を持っている彼女たちは休日に行きたいという
ので混雑を覚悟で日曜日の朝小田原で待ち合わせて、湯本へ
行きそこで箱根登山電車に乗り換えて強羅までいった。
途中スウィッチバックするところがあったので説明したら感心
していた。今はなくなってしまったが碓氷峠を越えるJR線でも
あったというと再び感心していた。
強羅ではケーブルカーに乗り換えて一つ目の駅近くにある
美術館を見学した。前に来たときここで見た展示品の青磁に
心を奪われたことを思い出した。
強羅からロープウェイに乗って湖尻へ行く途中の大涌谷に
よっていくことにした。大涌谷は箱根山の一部で活火山だと
説明すると彼女らは驚いていた。噴煙の臭いにハンカチを鼻
に当てていた。
大涌谷では元同僚のE氏が足を滑らせて噴出口へはまって
しまった。その結果、E氏は2ヶ月ほども療養することになって
しまった。そんなことを話すと彼女らはそんなに酷い熱傷だっ
たのかといって気をつけなければねと話し合っていた。
大涌谷には諸処に大小様々な窪地がありそこから熱水が
吹き出している。熱水と共に高温蒸気や有毒ガスの硫化水
素なども噴出していることがあるので十分気を付けよう。
人は少し危険を伴う場所へ行きたがるようで、大涌谷は箱
根観光の要にもなっている。
さて、観光客誘致か災害を避けるかで地元と火山地震関
係の役所の間で話し合いが行われているという。人命に関
わる災害は起きてからでは取り返しがつかない。
自然現象を予測することは現在の情報システムではまだま
だ不十分であるが災害回避に傾く方がよいと考える。それで
重大な災害を避けることが出来れば幸いである。
しかし何も起きなかった場合に観光関係者は大きな損害を
被ったので保証して欲しいなどと言うかもしれない。それはい
わないで欲しい。それをいっていたら災害を防ぐことが出来
なくなってしまうかもしれない。
北海道の有珠山噴火時には学者の助言を自治体が受け
入れて犠牲者ゼロという記録がある。
災害回避のためには小さな兆候でも見逃さないことが必
要であるが、それを無視して災害が発生してからでは損害
は更に大きくなることを忘れないで欲しいと思う。
大涌谷の源泉の点検清掃のために立ち入りを限定付き
で許可するという。責任問題になったらどう対処するのだ
ろうか。
もっとも危険な場所へ行くのだから十分の上にも十分に
注意して欲しいと思う。
旅は湖尻へ行きそこで昼食をとって、散策し船で元箱根
へ行った。そこからバスで小田原へ戻り、お茶と軽食をして
解散した。バスの中では貯金したお金を株で運用したい
という話に花が咲いた。株にはリスクが必ず伴うという話を
した。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます