権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

映画「帰ってきたヒトラー」と「寒い国から帰ったスパイ」

2016-06-23 09:42:27 | 映画

【帰ってきたヒトラー】
昨日は無理やりに時間を作ってかねてより楽しみにしていた「帰ってきたヒトラー」を観る。

感想は’大したこと無かった’ とこの一言に尽きる。
ヒトラー物の名作と言えば「最期の12日間」が一番だと思うが、そのヒトラー像と外観がかけ離れていて、なんかしっくり来ない。
勿論本物を知っている訳でもないのだが、、、
平日の16:20開始の映画館の中はほゞ満員、途中たいして面白くもないのにゲラゲラと笑い声が聞こえ、、、、
そして不覚にも途中で寝てしまった。
(こんな話)
1945年に自殺したはずのアドルフ・ヒトラーが、なぜか2014年のベルリンにタイムスリップして甦る。やがて彼をモノマネ芸人と勘違いしたディレクターにスカウトされ、テレビ番組に出演することに。すると、ヒトラーが生きていたらいかにも言いそうな言葉で現代のドイツを斬りまくると、その“芸”の完成度が評判を呼び、彼はたちまち大ブレイク。しかも言っている内容も意外に真理を突いていると迷える現代人の心を捉え、いつしか再び大衆の支持を集め始めてしまうヒトラーだったが…。 

でもこの映画の良い所は強烈な風刺、こんなセリフがあった。
ヒトラー:「私が民衆を先導したのでは無く、明確なビジョンを示した私を民衆が選んだのだ」 ←なるほど!と唸ってしまった見事な脚本。
さて「堕落した民主主義」 と「清潔なファシズム」、我々はどちらを選ぶべきか、
もう一度見たら評価が変わるかも知れない。 

 【寒い国から帰ったスパイ】
寒い国から帰ったスパイ」 NHK-BSが放送してくれたのを観たらこれが大当たりの面白さ。
なにしろドタバタやらSFファンタジー的小道具が一切無しの本格的な推理小説風スパイ劇で007シリーズの罪滅ぼしを一手に引き受けた様な爽快さ。
でもそれほどのヒットはしなかった様で、それも納得。(かなり前からこの恰好良いタイトルだけは記憶にあった)
(こんな話)
イギリス情報部のリーマスが密命を帯びて東ドイツに潜入した。彼への指令は、東ドイツ諜報機関の実力者、ムントを失脚させることだった。リーマスは、ムントに敵対するフィードラーに接触、ムントが二重スパイであると告発する。任務は上手くいき、ムントは査問機関にかけられることになったが……。

ムント役の役者さん(ピーター・ヴァン・アイク)どこかで見たことがあると思ったら、「レマゲン鉄橋」だった。
こんな映画は1960年代のイギリスでしか作れないだろう。 

 

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