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<相場:英国は意外に強そうだ・・>
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英国ポンドというと、どうしてもブラック・ウエンズデー以来弱い通貨というイメージがつきまといます。
チョット昔には“英国病”なんていう言葉があり
テロが多発し、どうしても近寄りたくない国というイメージ
通貨も、いつも乱高下しやすい不安定な印象が強いし・・・・・
実際は国際金融における与信残高が世界トップであり、
日本が勝てるのは余震残高ぐらいかもしれない(オジギャグで失礼)。
旧先進国の中では英国は強いのかもしれない。
ジョイテクでは、ポンド円が急反発と言うより、底打ちした可能性があります。
私の記録のある1986年以来、1995年と2009年の2度大底まで下落していますが、
この最安値を結ぶラインと同じ線上で、今年の9月にピタリサポートされ、
10月の下攻めでもほぼ同じラインの手前でサポートされました。
アナリストは、このような綺麗なパターンほど、次に理想的な展開を期待してしまいます。
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ブラック・ウエンズデー
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ジョージ・ソロス氏をはじめとするヘッジファンドが、ポンドの暴落を予想して「空売り」を仕掛ける中、1992年9月16日水曜日、イングランド銀行は1日に2度も金利引き上げを行うという暴挙で対抗。これが逆に英国はもうこれ以上ポンドを守れないと足下を見られ、さらに空売りを仕掛けられため英国はポンド価値を守ることを諦め、同日EMSからの脱退を発表。この結果ポンドはドイツマルクに対する固定相場制から変動相場制に移行。ポンドは大暴落し、ポンドを空売りしていたヘッジファンドは10億ドル(1ドル=100円で1000億円)儲けたといわれています。
この1992年9月16日水曜日のことを、イギリスにとっては悪夢のような一日であったことから、「ブラック・ウェンズデー(暗黒の水曜日)」とよびます。