野谷荘司山(1797m)から三方岩岳(1736m)周回
~紅葉の鶴平新道を登り野谷荘司山から好展望の尾根を三方岩岳へ縦走し林間を料金所へ下山~
2014年10月12日(日)、晴
参加者:G.G.他3人
アクセス:各務原 6:00→関 IC→(東海北陸道)→白川郷IC→7:45大窪登山口(P)
コースタイム:
8:00P→10:50鶴平新道分岐点11:05→11:20野谷荘司山、食事12:00→12:10
鶴平新道分岐点→13:25三方岩岳13:40→15:45白山スーパー林道料金所
行動時間:7:45(休憩、昼食を含む)、(注)大窪登山口まで歩けば、約8:00となる。
歩行距離:約11.5 km
コース:実際に歩いたGPSトラック(大窪登山口から時計回りに周回)を下に示す。赤線は登り、青線は下りを示す。緯線、経線は10秒間隔(約250 m)である。
まえがき:
台風19号の影響で今回の山行も危ぶまれたが、台風の速度が当初の予想よりも遅くなったお蔭で、12日(日)が登山日和になったのは大変にラッキーであった。なお、今回は新会員の稲嶋さんのデビューの機会でもあり、是非とも晴天になって欲しかったのでリーダーとしては天気予報にやきもきさせられた。
山行記事:
■大窪登山口の前には数台置ける駐車場があり先客は1台であった。歩き始めると直ぐ路傍の野菊(正確には色々な種類があるようである。)が咲き秋たけなわを告げていた。
■樹林を抜けると全山紅葉した小ピークの赤頭山(1602 m)が姿を現す。目指す野谷荘司山は赤頭山の後ろで視界には入ってこない。ナナカマド、ダケカンバ、シロモジなどの色鮮やか樹木はないので地味な紅葉であるが秋の風情は十分で目を楽しませてくれる。
■赤頭山が近づいてくると道は狭く、急斜面のガレ場が多くなるので緊張する。風雨時には、上級者向けの危険なコースに変貌しよう。
■赤頭山を過ぎると野谷荘司山が見える。丸くなった所が細長い山頂で、一列に10人位が座れよう。
■山頂は好展望である。正面には眼下の鳩ヶ谷ダムを挟んで猿ヶ馬場山、籾糠山、遥か後方には北ア連峰の峰々がハッキリと同定できた。画面中央やや右には御嶽山が9月28日以来、噴煙を上げ続けているのが視認できた。今日も、千人体制の救助隊が懸命の遭難者の捜索を行っていると思うとそのご苦労に頭が下がる。
右手には三方崩山、後方には白山連峰、左手にはここよりも高いが山名の分からない山並みが重畳としているのが望める。
■山頂では展望を楽しんだり、稲嶋さんからの暖かい紅茶、坪根さんからの沸かし立てのコーヒーを御馳走になったりしてタンネには珍しくまったりと過ごす。6、7人の先客がいたが、何れも車でスーパー林道を三方岩駐車場まで上がり、そこから尾根伝いにやってきたようである。記念撮影は落ちていた手書きの標識を手に持ったが、これもローカルな山に相応しいかもしれない。
■野谷荘司山を後に、三方岩岳に向かう。途中、馬狩荘司山方面を振り返ると凄まじいガレ場は圧倒的である。遠方に頭を出しているのが白山で左が御前ヶ峰、右が大汝ヶ峰であろう。
但し、尾根道はガレ場の上の稜線上であるが、崖ッぷちではないので危険でない。
■気持ちの良い尾根歩きが暫く続く。登路がハードであったので、その分快適に感ずる。登路にも垣間見られた大岩壁が次第に接近してくる。飛騨岩と呼ばれる岩峰で、西部劇に出てくるアリゾナの岩峰を彷彿とさせる。
三方岩岳には2つのピークがあり、ひとつが飛騨岩の岩峰で標高1736 mである。他のひとつが三方岩岳展望台で標高は約1680 mである。
■飛騨岩から三方岩岳展望台は直ぐである。山頂はスーパー林道の三方岩駐車場からの老若のハイカー、観光客で観光地並の賑やかさである。ここでも記念撮影する。
流石に、こちらの標識は素朴であるが、頼もしい作りである。
■北方の展望が野谷荘司山よりも開けている。山名は知らないがここよりも高い山(笈ヶ岳?、1821 m、2百名山)の存在が興味をそそる。
■展望台から少し戻った所で縦走路を右に分け下山開始である。分岐点では下山路の踏み跡が薄く分かりにくいが、縦走路の標識も立っているので見落とすことはあるまい。
■ひたすらに下山を続ける。道は一部段差の大きい所や滑りやすい箇所もあるが概ね快適である。但し、スーパー林道の展望台と交差したあたりから暫くの間、草ぼうぼうで、路肩が崩落して多少、歩き難い所があった。林道に降り立つと終点の料金所は直ぐである。
所感:
■野谷荘司山の知名度は余り高いとは思わないが、鶴平新道から登れば、登山の手応えがあり、展望も良いので一級品であろう。因みに登りで出会ったのは一人で、下山時には誰とも出会わなかった。
■鶴平新道は下山路に利用すると急勾配でスリップし易くガレ場も多いので、上級コースへ変貌しよう。
■野谷荘司山のピストンでも十分に楽しめるが、周回すると復路は往路とは対照的で危険個所もなく、大ガレや飛騨岩などを眺めながらゆったりとした気分で縦走してから下山でき一段と印象的であろう。
■野谷荘司山で出会った一人に何処から来たのか尋ねたら“金沢から50分位で三方岩駐車に着いた。”との事であった。私は、この山は岐阜のテリトリーと思っていたが、距離的には石川県などのテリトリーであるのは意外であった。(以上)
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