G.G.の徒然山遊録

岐阜各務原市周辺の低山の山行記録、折々の雑感、書評などの雑文を記し、山に関する情報を提供します。

冠山(1257m) ~雪に覆われた荒々しい奥美濃の岩峰は迫力満点~

2014-11-19 | 山行

冠山(1257m)
~雪に覆われた荒々しい奥美濃の岩峰は迫力満点~

2014年11月16日(日)晴→曇り、温暖
参加者: G.G.他4名
アクセス: 各務原 7:10→(R303)→(R417)→9:25冠峠2.2 km手前の路肩
     走行距離(往復):約180km
コースタイム
 9:40 →10:35冠山峠10:35→11:50 1,111mピーク、昼食12:25→13:15冠山峠13:20 →13:50 行動時間:4:10(休憩、昼食を含む)
歩行距離:約7.4 km
コース:
実際に歩いたGPSトラック。赤線は登り、青線は下りを示す。緯線、経線は10秒間隔(約250 m)である。なお、山頂まで行かずに、1,111mピークでUターンした。

山行記事:
■藤橋村でR303からR417に入り揖斐川を遡る。徳山ダムを過ぎると、徳山湖畔沿いのドライブが楽しい。湖水の両岸の山々は紅葉のピークは過ぎているが晩秋の気配が濃厚で風情があった。時々、谷合からは雪山が顔を覗かせ上高地のような雰囲気の所もあり車を止めて暫し見惚れたりした。ここかしこでカメラマンの姿が沢山見られたので、徳山湖は可なり知られた観光地のようである。

 ■徳山湖の北端でR417は終り、ここからは冠山林道を辿る。道路は舗装されているが路幅は狭くすれ違うのが難しい。待避所の間隔が長く、若し、対向車が来たら大変であるが幸い、往復路共に対向車は皆無であった。
■登山口の冠山峠が近くなると積雪が現れ、やがて20cm余になり前進ができなくなったので、少し戻り路肩に駐車する。登山口から約2.2km の地点である。ここから登山口まで55分を要した。この間、終始、右手に冠山の荒々しい岩峰が眺められ、刻々と変わる山容は見飽きることがない。奥美濃で唯一の岩峰だそうでアルペンチックで迫力がある。誰でもが登山口から1時間半で登れる山とはとても見えない険しく、魅力的な山容である。

■やがて冠山峠に着。冠山をバックに「冠山峠」と刻まれた立派な石碑が建立されていた。ここで一息いれる。先行の二人も休憩していた。

■峠の左手は金草山の登山口で傍らに雪を被ったお地蔵さんが祀られていた。昔、冠山で二人が遭難死したそうで、その慰霊であろうか。

 

■峠で林道から離れて登山道に入る。積雪は30cm位であるが先行者のシュプールがありラッセルは不要で歩行は楽である。思いもよらない積雪に出合、ルンルン気分で登る。

 1,156mのピークを越え、一旦50m程下り、1,111のピークに着く。この付近では積雪は50cm位である。好展望で、時間も11:50であるので、昼食にする。天候は穏やかで、暖かく、まったりと食事ができた。冠山をバックに撮った記念写真の表情もまったりしているように見える。


■この地点も中々のビュー ポイントで大展望が展開していた。越美県境の北側は完全に冬山で雪に覆われているが、一方、南側の山々は全く冠雪していずコントラストが面白い。
◆東方には冠山から続く尾根の彼方に能郷白山も望めた。

◆北方では福井県の部子山、銀杏峯、百名山の荒島岳が同定できた。

◆西方には金草山が間近に重厚な山容を見せていた。

 ■この時点で12:30となり、15:00には駐車地点に戻りたいので、残り時間は2:30となるが、積雪のため、冠山往復にどの位時間が掛かるのか分からないこと、及び山頂へのルートは可なりの急斜面であり登頂できるか否かも不明なので、今回は、この地点で撤退することにした。
ここでの展望が素晴らしかったので、冠山頂上から展望は更に素晴らしい筈であろうと思うと大いに心残りだったが又の楽しみとしよう。
■駐車地には13:50に帰着し、1時間余りの余裕ができたので帰途、徳山ダムを見学することにする。落差が161mもありダムから下の発電所などを覗くと身がすくむようだ。ダムから北方に能郷白山が間近に見えたのが意外であったが、徳山湖が如何に山奥にあるかと言うことである。なお、ダムの左奥には冠山のピークが僅かに顔を出していた。

所感:
天気が良ければ、誰でも登山口の冠峠から1:30で登頂できる易しい山であり、山容もなだらかで女性的であろうと予想し、登山としては余り期待をしていなかった。所が、西側から見る冠山は奥美濃の山には珍しく、荒々しい岩峰で、南側は絶壁に近く、流石、300名山の名に恥じない山容であった。
因みに、冠山林道が開通する以前は最難峰のひとつであったそうである。
■今まで、冠山は1:30位で誰でも登れる簡単な山であり、アプローチに2:30も掛けて行くに値しないと思い込み、今日まで訪れる事はなかった。然し、この先入観は誤りであった事を思い知らされた。今は、別の機会に、再訪し、登頂したいと強く思っている。
■越美県境は豪雪地帯であり、この時期、この地域の山行には冬山の心構え、装備が望まれよう。
                                                                                                                 (The End) 


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