銀城歌劇団楽屋日記

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入院記その壱~さらば月一の訪問者よ~

2019年02月01日 21時58分40秒 | 劇団楽屋日記
どもども。ゆうたの誕生日以来の更新ですが、やっと入院記がまとまったので内容的に勇気はいりますが今回、手記として公開しようと思います

ブログを更新後、母の運転する車で家を出て病院到着後、カウンターで手続きをしてから病室に案内され出された昼食(初病院食)を食べた後、別室で担当医さんと私と母とで三者面談が行われたのだが、手術に先立って告げられた事実は私の想像していた以上に非情な物でした(余談だが先生の名前は奇しくも星野さんだった←彦と違って小柄で若い女医さんでしたが)

「ちょっ・・・!筋腫は陽性だって言ってたのになんで病巣を臓器ごと切除しなきゃいけないのですか!?それに月一の訪問もあるから臓器自体はまだ機能しているのでは・・・???」

しかし担当医さんの見解では

○ここまで筋腫が肥大化すると病巣の臓器も変質していてもはや本来の機能の回復は望めない事

○もし筋腫だけ除去して臓器を残してもこれだけ肥大化が早いとまた同じ病気が再発するリスクが高い&次は悪性のが出る確率が高い事

の点を上げて臓器ごと切除するのを勧めるのだが、卵子の老化が忍び寄るお年頃とは言え、一度も本来の目的で使用せずに切除してしまうのは嫌だ、冗談じゃない、怖い・・・・とその場でハンカチで目頭を押さえる事数十分・・・

ここで半狂乱になって泣き叫べばさぞかしドラマみたいな展開になったのかもしれないが、結局冷静に手術を受け入れたのはすでに機能していない物をいつまでも温存してもしょうがないなと思ったのと、次世代をつなぐ役割はすでに兄夫婦がはたしたのでまぁ重くとらえなくてもいいかな、と

面談後は麻酔担当医から麻酔のレクチャーを受けたり、気持ちを整理するために友人に今回の事をメールで送ったりしている内にあっという間に入院初日の夜を迎えたのだが、消灯30分前に義姉(=兄の嫁さんの2番目の姉)が現れたのにはビックリ!!

実は義姉はここの病院で看護師をしており、病室の私に会いに来るみたいな話はそれとなく聞いていたのだが義姉は対面するなり今回の事について「辛いよね」と親身になって慰めてくれた後、自身も来月同じ病気で臓器ごと筋腫を切除する事をいきなり告白してきたのは目が点になったっけ・・・・

正直この話を振ってきたのは自分も同じ病気と戦う仲間として励まし、勇気づけるためだったのだろうが、義姉が既婚なのを知っていた私はついイラついて

「いくら同じ病気でもCさん(=義姉の名前)と私では立場が違うんですけど?」

とほぼ初対面なのにもかかわらず(注・義姉とは13年前の兄の結婚式以来会っていない)ストレートに怒りをぶつけちゃったんだよな

しかし義姉は本当に人間的に出来た人で、私の怒りを受け止めつつ自身の病気の治療進行状況を淡々と語り、終いには「筋腫あるある」が飛び出した挙句、

「輪迦さん、私たちはアンジェリーナ・ジョリーになるのよ!!」

と唐突に言われて、去り際には勝手に3月に再会する約束までさせられるハメに・・・・

くっそー、すっかりあちらのペースにノセられてしまって何だか疲れたわと困惑している内に寝てしまい、そして迎えた手術初日

病室で素肌の上から手術着(えんじ色のかっぽう着みたいな奴)を着て看護師さんに付き添われ、徒歩で手術室へ向かい待機していた家族に「行ってくるよ」と一言行ってから扉の向こうで使い捨てのヘアキャップをもらって被ると、人ひとり分の幅しかない処置台に寝かされて脊髄に局部麻酔を注入されてから口にお馴染みの酸素マスクを当てられ2、3回深呼吸をするとそこから記憶が完全に途切れ、再び目を覚ましたらいつの間にかキャスター付きのベッドに寝かされてそのままガラガラと手術後の人が入る処置室へ・・・・

全身麻酔は生まれて初めての経験だったが、ごく自然にかつ強制的に眠らされて気がついたら何もかもが終わっていたと言うのは本当に不思議な体験だったな・・・・

しかし手術は無事終わったものの、本当の苦しみを味わうのはこれからだった・・・・と言う事で次回に続く
コメント
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