君は誰?17

2024-10-21 10:10:54 | 日記
突然の鏡の存在に怯えながらも、二階へ。

二階はさらに漆黒の闇かと思ったら、うっすらと月灯りが差し込んで来ていた。
それでも、雲が多いせいか、行く先の障害物の気配くらいは感じ取れる程度だ。

二階は教室だけのようだ。

パタパタパタ…。

鳥の羽ばたきだ。

どんな音も、暗闇で聞くと恐怖を感じる。

「あっ!」

「え?」

「廊下の奥…、人の影があったような…」

「人?…気のせいだろ」

「いや、気のせいじゃない…と、思う…」

松田が声を潜めた。



コメントを投稿