GⅢ 中山金杯 第５８回 の前に・・・お年玉!! 124

１２３のつづき。

・・・金杯の前にお年玉だ。
明日の金杯はどうせ荒れるだろう。
日本中央競馬会からの前に、日本船舶振興会よりお年玉をもらう。ゲットした。
健太郎は、今年も幸先の良いスタートを切った。

三ケ日のPM１２時３０分過ぎに、桂工務店の若い衆の職人達から健太郎に携帯電話が。
話しを聞けば、去年の１２月の競馬の泡銭で一通りを済ませた。と言う事だ。
カカァのこ使い、子供のお年玉、親戚のガキのお年玉、成人式のお祝いなど等泡銭で、お釣も沢山あったはずだ。
人間余裕があると、ろくな事を考えない、欲の皮が突っ張ってくる。

『健太郎さん!!・・・こいつ等が誘うからいけねぇんですょ』

光江は会社のスタツフとみゆきちゃんを連れ今日香港から帰国だ。
有馬記念の３時間後成田より、１２月の泡銭で買い物・食三昧の香港旅行より２０時に成田に到着だ。

『今日はだめだょ。・・』
健太郎は・・・ジョッキング後のビールを飲みながら、駅伝を観戦中だ。
『俺達が迎えに行きますよ。』
必死の電話口の嘆願が健太郎を落とした。
聞くところによ、３０日に平塚競輪で開催していた、競輪グランプリを松戸競輪まで場外を買いに併用開催もやられ、リベンジに大晦日開催の川口オートレイスのグラチャンもコテコテにやられたらしい。
明日の金杯どころの話しではなく、自分達の玉が底をつくとの事だ。

『しょうがないなぁ!!・・・・今から戸田競艇の９レースには間に合う・・・!!』
健太郎は・・・日参していないが、スポーツ紙で情報は常に入っている。
後は、現場に行ってからの状況判断だけだ。
『健太郎さん!!　おねげぇ～しあす。』
三ケ日と言うのに凄い人だ。何人の人達がお年玉を持ってかえるのだろう。
『10・11・12レース・・・この３レースかぁ・・・』
９レースを見学しながら。
『風がすごいなぁ・・・捌けるのは１２レースだょ。それまで様子見だ。』
若い衆がホット珈琲を４ッつ、悠悠自適に観戦は健太郎達だけだ。
展示行走を見て、オッズの電光掲示板を見ながら、出した答えが。

『3-1　3-2 !!・・・３の頭で２点で勝負だょ・・・身の丈で買ってょ。』
『ガッテン承知の助でぇ・・・』
健太郎も・・・５千円づつ購入。
スタートは横一線、１マークを回ったとき勝ちを確認した。

場内の電光掲示板に一着３番、二着２番、３－２・2,140円の橙の表示が光っていた。
追っかけで場内の放送が、掲示板の数字を読み上げていた。
『すげぇょ・・・健太郎さん』
『・・・皆は１万づつ買ったのかぁ!!???・・・そっちのが凄いよ。２０万だろ。』
それを見ながら健太郎が。
『明日の・・・中山の金杯はよしとけょ』