GⅠ 有馬記念 第５２回 天才・武豊。 87

『鮨旬馬』は常連さん棟梁主催、一万円・食べ放題・飲み放題の大忘年会だ。
当然・・・話題はあさっての有馬記念中心だ。

「私も行きたいナァ・・・棟梁連れて行って・・・」
「みゆきは・・・行った事ないのか・・・」
燗酒を傾けながら・・・棟梁が。
「それで光江さんは、戒壇の錠前を触れたわけだ・・・。」
「最初は・・・屈んでいたから辛かったと言う訳ですね。」
帰国している、左官職人の小鉄さんが大笑いで受けている。
「「みゆきちゃん・・・とにかく真っ暗で何も見えないんだよ」
「ねぇ!!」ふられた光江が。
「本当よ・・・みゆきちゃん真っ暗だから・・・」
「その最後に錠前があり触ると願いが叶うと言うわけだよ・・・みゆきちゃん」
「それを・・・二人は触れた訳ですね」
「そうだが・・・有馬記念を当たるとは限らない・・・よ」
大笑いである。
「まっ!!ご利益を信じて・・・有馬に挑もう」

「①メイショウサムソン　武豊　⑥ポップロック　ペリエ・・・」
「終わってみれば・・・この２頭強しじゃないかなぁ・・・」健太郎が言えば。
妙に神妙にうなづく。
「いくらなんでも・・・３歳のおなご達はすべてがキツイか・・・」棟梁が。
「みんなで・・・メリークリスマスしたいですね。」
「そうね!・・・今年も終わりね・・・みゆきちゃん・・・まだまだ時間はあるわよ。ゆっくり考えたら・・・」光江とみゆきちゃんが。