琉真はおばあちゃん子だった。
おばあちゃんになんでも頼んだし、おばあちゃんの言うことはなんでもきいた。
ただ、幼かった琉真にも、母とおばあちゃんが日常の中で睨み合っているのを薄々感じていた。
どうしてだか疑問に思っていた。
紹介が遅れたが母親の名前は好美(よしみ)である。
もしかして、好美に悪魔が取り付いているのか、そんな事を思っていた。
「おばあちゃんが何か悪いことをしたのかな?」
その答えか見つかるのは20年以上先の話となる。
一方で親戚の叔父いちゃんも大好きだった。
好美がおじいちゃんに会いに行こうかというと、ギアがかかる。
大喜びだった。
叔父いちゃんは琉真にありったけの愛情を与えた。
叔父いちゃんも琉真と同様、駅伝が大好きであり、プロ野球が大好きだった。
ある時、叔父いちゃんは熱烈だった「巨人ファン」から「阪神ファン」に変わった。
「巨人ファンなんか辞めや。喫茶店のみんなは阪神ファン。話しについていけへん。」
琉真は
「叔父ちゃんファン」
だった。
叔父ちゃんはカッコ良かった。
60代にしては多過ぎる針金のようなふさふさの髪型、クラウンにのり、朝は喫茶店、昼は工場の仕事、夜は麻雀だった。
小さな工場の社長だった。
「叔父いちゃん、僕な、将来、プロ野球選手になんねん。」
「お前は、走るんが早いんやから、駅伝選手にならんかい。」
琉真の円らな瞳は叔父いちゃんを虜にしていた。
おばあちゃんになんでも頼んだし、おばあちゃんの言うことはなんでもきいた。
ただ、幼かった琉真にも、母とおばあちゃんが日常の中で睨み合っているのを薄々感じていた。
どうしてだか疑問に思っていた。
紹介が遅れたが母親の名前は好美(よしみ)である。
もしかして、好美に悪魔が取り付いているのか、そんな事を思っていた。
「おばあちゃんが何か悪いことをしたのかな?」
その答えか見つかるのは20年以上先の話となる。
一方で親戚の叔父いちゃんも大好きだった。
好美がおじいちゃんに会いに行こうかというと、ギアがかかる。
大喜びだった。
叔父いちゃんは琉真にありったけの愛情を与えた。
叔父いちゃんも琉真と同様、駅伝が大好きであり、プロ野球が大好きだった。
ある時、叔父いちゃんは熱烈だった「巨人ファン」から「阪神ファン」に変わった。
「巨人ファンなんか辞めや。喫茶店のみんなは阪神ファン。話しについていけへん。」
琉真は
「叔父ちゃんファン」
だった。
叔父ちゃんはカッコ良かった。
60代にしては多過ぎる針金のようなふさふさの髪型、クラウンにのり、朝は喫茶店、昼は工場の仕事、夜は麻雀だった。
小さな工場の社長だった。
「叔父いちゃん、僕な、将来、プロ野球選手になんねん。」
「お前は、走るんが早いんやから、駅伝選手にならんかい。」
琉真の円らな瞳は叔父いちゃんを虜にしていた。
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