gaku blues

gaku bluesの音楽生活を綴ります~

敬意

2015-01-25 | 日記
言葉のちからも信じる。
音楽をしているから
言葉なんて要らないって
思ってた。
でも
言葉のちからも信じる。

マダムインニューヨークを見たら
そう思った。

英語でスピーチできるなんて
そんなふうになりたいと
思った。

新しさに流れないで
家族の小さな世界で
互いに敬意を払って
助け合う
そんなふうになりたいと
思った。

言葉で
人に伝える語彙がほしい。
でも大事なのは
思いなんだろう。

サンバ

2015-01-07 | 日記
冬の夜にふさわしい映画を見た
音楽的な映画は好きです

主人公の名前も
あのサンバだけど
決して踊れない
ちょっと不器用な男
女は
いかにもフランスの
大人の憂鬱が似合う

音楽がアメリカ的なのも
フランスらしい

ボブマーリーのリズムが
左右のステレオスピーカーから流れ

演奏者の刻む音が
どうして
こんなに美しい?

映像と音楽は
その何とも言えない一体の
漂流世界をつくりあげられるのを
待ってたかのよう

音楽と映像は
愛し合うように混ざり合い
観るものの頭と心に共振するのを
知ってたかのよう

震えて
おかげで
30歳くらい若返っちゃうよ、もう

寝込

2014-12-29 | 日記
風邪をひき
寝込む

そんなときもある
犬のように眠る

寝るとき思った
眠りもなにかの旅みたい

じっとしてるのに
いろんなことを考えたり
想いを馳せることが出来た

鼻と喉のズルズルは
云わば重い荷物
頭痛は
旅にはつきもののトラブル

でも概して順調に
旅は続く

風邪が治ったら
外に出て歩こう

デュオドゥフルール

2014-12-21 | 日記
デュオドゥフルールの
ヴァイオリンの音色を聴いた

練習の賜物しての演奏
魂としての音楽
人間味のある空気感

もっと言い表せないたくさんが詰まって
魅力になっている

真摯な姿勢
自由を求める心
ぺろっと笑う愉快な感性

言い尽くせない
これまでのたくさんのことが
やわらかな音楽となって
表れている

境界線

2014-12-05 | 日記
今日は寒かった

夕方、偶然、
ある造形クラブの展示会に
足を踏み入れた

かたずを飲み驚き
尊敬するし
少し涙ぐんでしまった

沢山の芸術の
深さと鋭さ
視点と捉え方
心のひだが
時に荒々しく
時に精緻に
しかしどれも
心の奥底から描かれている
人や木々や妖精や未来や
ほかのカタチの数々

作品に向き合う
その真摯なこと
「真摯」とは
それがないひとは許さない

途中でこの展覧会が
何かの障害者の作品であることがわかった

リストカット
消えてしまいたい
自己の存在価値
拒食

たくさんの苦悩に満ちた言葉が
ひとりひとりの作者の名とともに書かれてあった

自分と向きあうこと
造形クラブに通うこと
人に喜んでもらうこと

意味を感じる
障害のある人の
芸術と言葉
意味を感じない
障害のない人の
考えない生活

彼らと自分の間に
境界線があるかのようだけど
何の線だというのかな