魔女推理 きっといつか、恋のように思い出す
三田誠 著 新潮文庫 令和6年 1月1日
魔女推理第2弾。
前作同様、主人公は檻杖くのりと、薊拓海という二人の高校生。
魔女と噂される檻杖くのりは、《死》の味を好む。
本の帯にも青春×ゴシックミステリーとあるけれど、そもそもゴシックミステリーってなんやねん??
ゴシックはなんとなく分かる。 時々ゴスロリ少女も見かけるし。
まぁ、魔女、なんていう . . . 本文を読む
食堂のおばちゃん 15 おむすび縁結び
山口恵以子 著 ハルキ文庫 2024年 1月18日 1刷
シリーズ15作目。 それぞれ歳もとる。 一(にのまえ)一子や二三は、それほど劇的?な変化はないけれど、周りの若い人たち、常連客、にはいろいろな変化が現れる。
結婚するもの、子どもが出来たので繁盛している店をしばし閉めなくてはいけなくなったり、二三の娘に病気が発覚したり。
娘の要に癌が見つかっ . . . 本文を読む
魔女推理 嘘つき魔女が6度死ぬ
三田誠 著 新潮文庫 令和5年 9月1日
息子の部屋にあったのを持ってきて読んだ(笑)
著者のことは全く知らなかったけれど、調べたら日本のゲームデザイナー、ライトノベル作家である。。。とある。
なるほど、そんな感じ(どんな?)
高校の同級生二人が主人公のポジション。
久城という街に住む謎めいた「魔女」と呼ばれる美少女、檻杖くのり。
くのりとはいろいろあって . . . 本文を読む
生姜屋さんとつくった まいにち生姜レシピ
監修者 GINGER FACTORY 発行所 (株)池田書店 2023年 2月24日発行
この本ね、春先からず~っと気になっていたの。
Made in TSUBAMEのミニミニおろし金が数量限定でついていてね。
ず~っと買おうか買うまいか悩んでいて(笑) そのうちミニミニおろし金付きの本もなくなるだろうなーって思ってたら、まだあった(笑)
. . . 本文を読む
住野よる 著 新潮文庫 令和5年 7月1日
購入してから読み終えるまで長くかかったなぁ。
積読本が増えて、どんどん下になってたというのもあるし、出だしの男子高校生カヤと、夜のランニング中に休憩する今は使われていないバス停で出会った異星人? 未来人?カヤとの物語が、ちょっと荒唐無稽すぎて『こりゃだめだ』と放り出していたというのもある。
住野作品は『君の膵臓を食べたい』は本と映画でも見たけれど . . . 本文を読む
知念実希人 著 角川文庫 令和5年 11月25日 初版
川栄李奈さん主演で、テレビドラマ化されるらしい。
それの文庫書下ろしの原作本。
知念作品の、医療サスペンスものは読みやすくて大好きだけど、おそらくドラマ化されてもテレビを見損なう人なので、本で一足早く(笑)
ナースエイドという名称はもう一般的なの?
私は幸いにも大きな病院にお世話になることがなかったので、看護師さん以外にこまごまとし . . . 本文を読む
柏井壽 著 PHP文芸文庫 2023年 9月21日 第一刷
この著者の京都を舞台にした小説、とても好き。
京都の言葉も自然だし、料亭だけあって出てくるお料理も美味しそう。
同じ著者の『鴨川食堂』でも言えること。
事件が起こっても血なまぐさい事にはならないし、綺麗におさまる。
味くらべというだけあって、老舗料亭『糺ノ森山荘』では、腕のたつ料理人二人を板長の座をかけて折り折に料理対決させる。 . . . 本文を読む
柏井壽 著 SB新書 2023年 5月15日
今さらなんだけど(苦笑)
京都ものの小説もたくさん書いている柏井さんの京都有名どころのガイド本。
さすがにこれは京都弁では書かれていないけれど、小説になっている柏井さんの京言葉は本当に気持ちよく読める。
で。
あまりにも有名な観光名所、寺社を著者が掘り下げて詳しい説明をしてくれている。
なんとなく訪れて、写真だけパシャパシャ撮っているのが勿体 . . . 本文を読む
望月麻衣 著 双葉文庫 2023年 10月11日 第一刷
ホームズシリーズ20作目。
偉そうに書いてしまえば、20作目にしてやっと著者の書く京言葉の落ち着きの悪さが薄れてきたなと思った。
まぁ、今作でもホームズこと家頭清貴が葵に甘えるところや、好きすぎて?可愛い、と思う所の言葉がちょっと違うなとは思うけれど。
そして、元贋作師で、いまは鑑定士の見習い修行&画家の円生の『~~やし』とか、探偵 . . . 本文を読む
知念実希人 著 実業之日本社文庫 2023年 10月15日 初版第1刷
久しぶりの知念作品。
天久鷹央の事件カルテシリーズ。
今回の事件は吸血鬼のしわざとしか思えないような死体が発見されたところから始まる。
首筋に2つの小さな穴、 死体には血液が残っていなかった。
また、第一発見者は暗がりで犯人と思しき『吸血鬼』を目撃していた。
例によって傍若無人だが恐ろしい天才医師の天久鷹央と、その . . . 本文を読む
坂本司 著 光文社文庫 2023年 8月20日第一刷
『和菓子のアン』シリーズの3作目、文庫最新刊です。
この前の『からくりからくさ』がわたしにしては読みづらかったものなので、このアンちゃんシリーズはさくさく・・・ほのぼの読めました。
和菓子に込められた様々な思いや謎に迫る、美味しいお仕事ミステリー第3弾、とは文庫裏表紙に書かれているけれど、ミステリーというほどミステリー感はなくて、ただひ . . . 本文を読む
梨木果歩 著 新潮文庫 平成14年 1月1日
読み終えるまでに時間かかったなー。
最初から辛気臭い、、、と思ったのもそうだったしシリーズで読んでいる他の本がたくさん出てきて、そっちを積読の上に置いたものだから(笑)どんどん下になってしまってなかなか手に取れなかった。
同じ著者の『西の魔女が死んだ』と、空気感は似てる。
でも、西・・・はもっと分かりやすくて読みやすかったのに、こっちはファンタ . . . 本文を読む
原田ひ香 著 ハルキ文庫 2023年 9月18日 第1刷
神田神保町で小さな古本屋を営んでいた兄慈郎が急逝し、残された店をどうするかで北海道に住んでいた妹の珊瑚が上京する。
この古本屋の入ったビルも慈郎のもので、それらを相続した珊瑚が店の将来をどうするか決めあぐねていながらも、古本屋を再開する。
珊瑚の親戚である国文科の大学院生の美希喜は、大叔父慈郎の生前からこの古本屋に通っていて、慈郎に . . . 本文を読む
澤村御影 著 角川文庫 令和5年 9月25日 初版
高槻彰良の推察シリーズのEX(番外)編 2冊目。
准教授高槻彰良と、そのバイトを務める大学生深町尚哉の周りにいるキャラクターたちのあれこれ。
5章になった短編集。
1章めは高槻の生徒でもあり、尚哉の友人でもある難波要一の彼女に起きる怪異、、、というか、怪異を装ったストーカー事件。
2章は尚哉と同じ異能?の力を持つ設計事務所所長の遠山宏孝 . . . 本文を読む
増山実 著 ポプラ文庫 2023年 9月5日 第1刷
10回目の京都本大賞受賞作です。
1979年前後の京都が舞台。
その頃を覚えている京都人や、今はもう別の所に暮らしているが大学生時代を京都で暮らした人の記憶には絶対に刻まれているであろう「河原町のジュリー」の話。
今もある、矢田寺の隣の交番に配属された新人警察官木戸、の言葉で綴られていく。
当時、大学生だった私もはっきりと覚えている。 . . . 本文を読む