老前整理

中高年向きの通販専門婦人雑誌の見出しに『老前整理』という言葉が載っていた。

５０歳を過ぎたらそろそろ実行しましょう・・・という文字も見える。

ま、それは断捨離に似たようなものだと思うけれど、断捨離が幅広い年齢層に対しての整理整頓術（もっとも著者はそれを精神論にまで高めたいようだけど）だとすれば、老前整理というのはサブの見出しにもあったように、５０歳以降をターゲットにした、“その日のため”用の整理整頓術だろうと予想がつく。

「気力・体力・判断力」の衰えない前に、だの、「使えると使うの違いを考えよう」だの、なにげにふんふん、、、と思える文字が躍っている。

母はこの場でも何度も書いたように整理整頓が出来ない人で、それがもとで母娘喧嘩をしたこともたびたび。
母がちょっとは処分しといてくれれば楽だったであろう実家のもろもろが目に浮かぶ。
大喧嘩した揚句に、「私が死んだらなんでもかんでもこの家と一緒に潰してほかしてくれればいい！！」なんて捨て台詞吐いてたけど、多少は（笑）カネメのものもあるし、それがいったいどこにどう紛れ込んでいるかも定かじゃない実家の事、更地にしてくれる業者を呼ぶにしてもそれ以前の仕分けや、それにかかる費用はどうしてくれるねん！！って思ってる。

両隣の寡婦２人も、私が死んだら娘に迷惑かけるやろな～とか、娘が文句言うやろな～と言ってるわりに、ちっとも片付けてる気配はない。　朝から晩まで自分一人で自由に使える時間がたっぷりあるんだったら、私なら一日中でも続けていられるわ、という言葉は勿論言わない。

まぁ、この５０歳以降、、という定義にあてはめるなら、私はダンシャリアンではなく老前整理人だったわけで（苦笑）見出しをチラ見しただけで、よく言えば素直、悪く言えば単純な私はまたもやめっちゃ触発されてがさごそひっくり返しているわけ。

なにもこのくそ暑い時に！なんて思ってるけどやめられない。


　　捨てます！