食品のカラクリと暮らしの裏側

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豚の生レバーもE型肝炎ウイルスや食中毒菌の恐れから食べることを禁止/食品のカラクリ・食肉9

2014年04月14日 | 食肉・揚げ物・玉子
Ntpkarakuri

食品のカラクリシリーズ 豚の生レバー/食肉
豚の生レバーもE型肝炎ウイルスや食中毒菌の恐れから食べることを禁止
ルールを破って食べ食中毒になれば家族や職場に大変な迷惑が掛かる

R1093651606 写真は牛の生レバー

■サルモネラやカンピロバクターなどの集団食中毒を起こしている
[2015.6追記修正]ユッケなど牛の生レバー禁止に続き、「豚のレバー(肝臓)」もE型ウイルス・病原性大腸菌による食中毒の危険性があることから、2015.6から飲食店が提供することを禁止しました。今までは豚レバーを生で食べないよう呼び掛けに留まっていましたが、今回、法律で規制されました。豚の生レバーでも、サルモネラやカンピロバクターなどの食中毒菌によって集団食中毒が発生しています。また豚はE型肝炎ウイルスの抗体を持っている確率が高いので、食中毒を起こす危険性があるからです。

豚肉は焼いて食べるのが常識(昔は食中毒の危険が高かった)であり、私は子供の頃から、親にしっかり焼けと言われてきました。日本では今まで豚肉を生で食べる習慣がなかったことから、規制する法律や取扱いの基準がなかったのです。食文化の変化に対して、法律が追い付いていないのが現状でした。しかし感染者が急増したことから、厚生労働省が一歩踏み込んだ結果です。

食べたい気持ちは理解できますが、食中毒を起こせば、当然、当該の飲食店は罰せられます。また、あなたが生レバーを違法に食べて食中毒を起せば、食べた本人だけに留まらず、家族や職場、その後(食べた当日に限らず)に行った多くの飲食店にも保健所の調査が入り、迷惑を掛けます。最悪、あなたの職場にも保健所が立ち入る可能性が高く、あなたの立場は相当損なわれますよ。

■知っていて食べて食中毒になればあなたに非難が及ぶ
熊本などでは馬肉(馬刺し・レバ刺し)が有名で、刺身で食べる文化が根付いています。そのため1998年に牛肉と同様に、生食用食肉の衛生基準・細かなルールが策定されました。馬肉は業界がしっかり管理しているため、病原性大腸菌の食中毒の報告はないようです。

一方、牛肉は「焼肉酒家えびす」がルールを守らず集団食中毒を起こし、多数の死者を出したことから牛肉管理が強化され、牛の生レバーは一切販売提供が禁止されてしまいました。鶏肉はカンピロバクターの菌が付着、猪の生レバー・生鹿刺しもE型肝炎の発症事実が出ています。

飲食店の悪質な例は、禁止されている牛の生レバーそのものを、「自分で焼く(生)レバー」と称しメニュー化していることです。“これ見よがし”の炭火七輪(しちりん)とのセットで提供し、“ご自分でお焼き下さい”と口添えしながら、お客が生で食べることを意図的に誘導しているのです。口コミで人気が出たため、都が緊急立入するなど防止に躍起になっています。豚生レバーの場合も、悪知恵を働かす飲食店が出てくるでしょう。でも熟慮して、食べてはいけないものはやめましょう。

Sankoua ユッケに厳しい提供条件・レバ刺しなど牛の生レバーは遂に提供禁止

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