食品のカラクリシリーズ 玄米茶/飲料
市販の玄米茶は玄米を使わずに精米から作っている・溢れるニセモノ玄米茶
伊藤園・サントリーなどペットボトル茶も揃いも揃って玄米茶と名乗る
“純正”の新生わたらい茶の包装ラベルと商品表示
■甘い消費者庁の見解に従い緑茶業界・飲料業界こぞって“精米茶”を販売
「玄米」は精米よりミネラルや食物繊維を豊富に含み、栄養価が高いことが知られています。せっかくお茶を飲むなら、「煎(い)り玄米」が入っている商品を買いたいと思うでしょう。例えば伊藤園の「お~いお茶・炒りたて玄米茶」、サントリー「緑茶伊右衛門・玄米茶」、サンガリア「あなたの抹茶入り玄米茶」などのペットボトル茶が売られています。しかし市販されているこれらの「玄米茶」のほとんどが、玄米は使われず精米から作っていることが分かりました。伊藤園の玄米茶の表示を見ると、ラベルには「国産玄米100%」と書かれているが、原材料名には、「米(日本)、緑茶(日本)、抹茶(日本)/ビタミンC」と記載されています。同社のHPには、「もみ殻やヌカをしっかり取り除き・・・(省略)・・・豊かな味わいに仕上げています」。これでは、玄米ではなく精米でしょうと突っ込みたくもなります。緑茶業界から販売されている、袋入り茶葉も同じことです。
「玄米茶」 「玄米」を辞書で調べると、玄米茶は、蒸した玄米を煎って緑茶に混ぜた、こうばしい香りのする茶(デジタル大辞泉)。玄米とは、籾殻(もみがら)を除いただけで精米していない米(広辞苑)。この定義から見れば、かつて大問題になった食品偽装、表示違反と同じです。緑茶業界・飲料業界が揃いも揃って精米を使いたがる原因が、消費者庁の甘過ぎる見解です。消費者庁は、「玄米茶は、茶とコメをブレンドした加工食品と理解している。従ってそのコメが精米であっても、玄米茶として売って問題ない。精米を使っていても、原材料名欄に玄米と書いても問題がない」という意味の分からぬ見解です。お茶のメーカーを束ねる公益社団法人・日本茶業中央会も、「玄米ではなく精米を使うことも多いと聞いている」 「精米を使う場合は、原材料名には玄米と表記せず米とすることを推奨している」。無責任極まりなく、かつ消費者庁の業者寄りの見解に乗じて、言葉の裏に業界が堂々とニセモノ品を勧めていることです。
■本物の玄米茶を飲みたいなら三重県度会郡の「新生わたらい茶」をお取り寄せ
煎り米製造会社はお茶メーカーから製造依頼されるが、依頼物件の9割は精米だけで作るよう指示されます。このように業界では、精米が使われていることは当然と受け取っていることに、消費者としては愕然とします。とは言え、真面目に商売するお茶製造会社もあります。「株式会社・新生わたらい茶」と言う、三重県度会郡にある有機茶の会社です。調べて分かったことですが、毎週、投稿者の自宅に食材提供する「生活クラブ」で扱っており、投稿者は実際に飲んでいた玄米茶でした。つい最近になって玄米茶にまつわる業界の“悪事”を知った訳ですが、さすが食品吟味に厳しく・インチキ品を排除・選別する生活クラブです。PRする訳ではありませんが、生活クラブに加入していない方も、美味しく栄養価の高い本物の玄米茶を飲むなら通販の利用ができます。あるいは食品添加物などを極力摂取しない食生活全体の改善を図るなら、この際に「生活クラブ」に加入したらいかがでしょうか。
そもそも玄米茶の始まりは、遅くとも昭和の始め頃「硬くなった餅にお茶を入れて飲む」、「釜についたカリカリの飯粒にお茶を入れて飲んだら美味しかった」ことから、広がったと言われています。消費者(庶民)の食習慣から、「玄米茶」と書かれていれば玄米から作ったお茶と思うのが当然です。つまりお茶メーカーは、消費者の思い込みを逆手に取って、業界全体が悪意を持った騙し行為を行っていることです。繰り返しますが、消費者庁の出鱈目さ・業界寄りの姿勢が元凶です。当・食品のカラクリシリーズでは、数々のニセモノ品を暴いてきました(投稿者が直接暴いた訳ではなく、専門家が暴いた事実を皆様に報告)。世の中には法律に則っているが、そもそも法律そのものが怪しいものがいくつもあります。食品取り締まりの盲点を突いたインチキ商品・フェイク食品が溢れ返っています。ぜひ皆様も、食品・食材に関心をお持ち下さい。
「新生わたらい茶」HPからオンラインショップへ・参照
お茶が甘いのは味の素(グルタミン酸ナトリウム)が添加されているから