回転寿司の真相シリーズ154皿目 第1部/恐ろしい?回転寿司編
ROUND9 回転寿司の健康阻害を考える
中国・東南アジアの魚介類からA型肝炎ウイルスが検出され死亡が絶えない
10年間で国内82人が死亡・毎年100~500人が感染
他シリーズでも同様の投稿をしていますが、閲覧者層が異なるため当シリーズでも掲載します。
今号と次号で、魚介類に潜むA型肝炎ウイルスについて説明します。同ウイルスに汚染された食品や水を摂取することによって発症します。食品安全委員会の資料によると、輸入されるブラックタイガーや蛤(はまぐり)・浅蜊(あさり)・ウチムラサキガイ(通称:大あさり)、赤貝・鳥貝など二枚貝から、A型肝炎ウイルスが多く検出されています。主に中国や東南アジアから輸入された魚介類で、現地の水質汚染による原因が明らかです。国産の牡蛎(かき)でも、感染が目立ちます。ここ10年間、国内で82人が死亡し、毎年100~500人がA型肝炎ウイルスに感染しているのです。
大規模な例では、1988年に上海でA型肝炎ウイルスに汚染された蛤を食べて、29万人もの患者が発生しました。そもそも日本では同ウイルスは常在しておらず、国内の発症も大本は主に中国・東南アジアからのものとされます。そのため海外渡航者から、あるいはその地域から輸入された食品から感染します。同ウイルスが検出された輸入食品の約75%が魚介類ですが、野菜・果物・食肉・水からも検出されています。
A型肝炎ウイルスは、厄介なことに潜伏期間が平均4週間(2~7週間)もあり、発症しても原因の食材が分からないことが多いのです。一般的に発熱・全身倦怠・悪心(おしん)・嘔吐・黄疸などの症状が出て、最悪は肝機能が悪化して死亡に至ります。問題は感染しても治療薬や治療法がなく、ひたすら症状がなくなるまで絶対安静しかないのです。感染しないように極力生食を避ける、あるいは食べる前にしっかり火・熱を通すことしかありません。回転寿司も、食べるのを少なくするしかありません。
酷い実態は全ての回転寿司店を示すものではありませんが
多くの店で横行しているのも事実です。