魚を大事にしない日本人シリーズ R5-5
ROUND5 魚を食べる時に思った疑問
魚の血合肉はどんな栄養があるのでしょうか?
鉄やタウリンが豊富に含み貧血の改善や動脈硬化・脳梗塞の予防に効果
血合肉は、鰹(かつお)や鰤(ぶり)などの切身の赤黒い(どす黒い色)をした部分です。血合肉は血管が沢山走っているため、色が悪く血生臭いこともあって敬遠しがちです。しかし鉄やタウリンなどの栄養が、豊富なのです。
鉄はヘモグロビンの核になって身体の隅々まで酸素を運ぶ役割をするため、貧血の改善に役立ちます。脂質は熱効率のよいエネルギー源になり、脂質中のDHA・EPAは血液の粘度を低下させるなど血栓生成の抑制作用、血管拡張作用があります。その結果、動脈硬化や脳梗塞の予防に効果が表れます。
もう1つのタウリンには、血中のコレステロールを低下させ、動脈硬化を引き起こす最大の危険因子の高コレステロール血症を防ぐことができます。また肝臓が正常に働くために、欠かせない成分なのです。このように魚の普通肉より血合肉には、病気の改善や予防の効果がある他に、栄養素が多いので敬遠することなく食べましょう。
因みにタウリンは、貝類の牡蠣(かき)・鮑(あわび)・帆立貝に多く含まれます。但し蜆(しじみ)はタウリンの宝庫と言われますが、誤解であり他の貝に比べて遥かに少ないのです。とにかく魚介類は、人間が健康を保つ栄養素が多いので沢山食べましょう。