食品のカラクリシリーズ カップ酒・パック酒/飲料
糖質ゼロの日本酒といってもエチルアルコールに添加物を混ぜたもの
格安なカップ酒・パック酒も様々な添加物で日本酒ぽくしているだけ
■健康のための糖質ゼロ酒より本当の日本酒を飲むほうが健康的
若い世代を始め「日本酒」を飲まない人が増え、酒の消費が落ち込んでいます。説明の前に、今お酒を飲みながらこの記事をご覧になっている方!酩酊する前に必ずお読み下さい(笑)。さて最近は、糖尿病やメタボリック症候群対策の高まりから、糖質ゼロ・糖質オフの酒が人気を呼んでいます。日本酒なのに、糖質を含まないのはなぜでしょうか?仕込みの際に、糖質の分解力を強化する強い発酵力を持つ酵母によって、糖質の消費を促進させ商品に残らないようにしたものです。これが酒メーカーの言い分ですが、実際は糖質ゼロ酒の大半が醸造アルコールを多く混ぜ込んでいるからです。醸造アルコールとは、エチルアルコール(エタノール)のことで無味無臭です。そのため糖質はないものの、人工甘味料・香料などの食品添加物を加えて“日本酒風”にしているのです。
米から作った本物の日本酒は、そんなに糖質が多いのでしょうか?糖質は100g中3.6g~4.9g程度で、清涼飲料水の半分から1/4ぐらいだそうです。一方、ビールの糖質は、100g中3g前後です。個人の嗜好にもよりますが、一般的には1度に飲む量はビールのほうが多いため、ビールのほうが注意が必要です。良識ある老舗酒造は、糖質ゼロ酒は邪道と切り捨て一線を画しています。日本酒の糖質を気にするより、むしろ一緒に食べる炭水化物(身体のためには、さらに脂肪分も)の摂取をセーブしたほうがよいとの指摘です。高くても米主体の本来の酒を適度に飲んで、「美味しい!」と感動できることが精神的に何よりも健康だと言います。
■カップ酒はエチルアルコールに糖類・酸味料・味の素・水飴・香料を加える
銘柄酒は高くて中々飲めないとはいえ、格安のカップ酒やパック酒ばかりを煽るは避けたいものです。身体のために、今後はもう少し質の良い酒を飲みましょう。残念ながら、カップ酒を米主体の酒だと思って飲んでいる方が多いのです。問題はコストの関係で、原材料表示されているように前述の醸造アルコールを大量に混ぜているからです。大幅に“水増し”(アルコール増し)したことから味が薄くなってしまい、そのため糖類・酸味料・化学調味料(アミノ酸等⇒味の素)、水飴・香料などを加え、日本酒ぽい味や香りにしただけの商品です。アルコールそのものより、それこそ糖類・水飴などの添加物の多さが気になります。
最早、日本酒とは言えそうもない成分ですね。カップ酒を美味しいと言う人がいますが、こういう酒であることをご存じなのでしょうか?毎晩のように、これらの添加物を大量に摂っていては身体によくありません。もちろん一般的な中級以上のお酒でも、米・米麹(こめこうじ)の他に、一定量のエチルアルコールを混ぜている現状は否めません。日本酒の成分は、ピンからキリまでと思いましょう。大手酒メーカーは良質な酒を造っているのに、その一方で質の悪い酒を売りたがるのは、やはり儲けが第一だからです。各地には美味い銘酒があるのに、実にもったいないことです。
醸造アルコールは三増酒(さんぞうしゅ)とも言われ、出回ったのは戦後の混乱期です。当時は米不足・品不足から、それを補うためのエチルアルコールの三増酒だったのです。そんな戦後の大変な時期は、それなりに存在意義がありました。その後、戦後復興から高度成長期を経て米の生産高も上がり、美味しい各地の銘酒が登場(復活)しました。しかし戦後70年以上が経っても、大手メーカーは儲けのために、依然、こんな酒を造り続けているのです。なお当時、インチキ酒を飲んで多くの方がバタバタと死亡、あるいは失明しました。それは、「メチルアルコール」を混ぜたものです。こんな話ばかりでは、悪酔いしそうですか?さあ皆さん!これからはどんな酒にしますか?
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