回転寿司の真相シリーズ175皿目 第1部/恐ろしい?回転寿司編
ROUND10 回転寿司を卒業しよう!
回転寿司殺人事件という推理小説があるのをご存じですか?
美貌の女性超能力者が寿司皿のように事件を回転させていく…
*皿図は、後日、貼り付けます
回転寿司店で、殺人事件が起こるのではありません(笑)。「回転寿司殺人事件」という推理小説があったんですねえ~図書館の棚で見つけ、さっそく読んでみました。吉村達也氏の作品で、回転寿司マニア(ファン)を自負する警視庁捜査1課の志垣警部と、若く頼りない部下の和久井刑事が、必ず渋谷の回転寿司店で愚痴るのがお約束です。
ストーリーは、和久井刑事が小学生の頃の初恋の人と逢いたく探したところ、その女性は回転寿司チェーン店経営者の愛人となり、超能力を名乗る占い師に変貌していました。和久井刑事の失望と葛藤が、事件を解くエネルギーになっていきます。そして殺人事件が起きた新潟・糸魚川(いといがわ)、親不知(おやしらず)へと舞台が移り、著者が仕掛けたトリックも見事です。遂に和久井刑事が初恋の人に逢うことによって、“回転寿司的手法”で無事事件が解決します。推理小説なので、これ以上は申し上げられません・・・
随所に、回転寿司のノウハウも紹介されています。志垣警部が言うように、現実は「長い年月が経ってしまったら、初恋の人には絶対に逢ってはいけない」ことのようです。この小説を読んで私が学んだことは、そのことと初めて「糸魚川」という川がないことを知りました(糸魚川市を流れる川は姫川)。遠い昔、学校で糸魚川-静岡構造線を習ったのに突き詰めずに恥ずかしい。ぜひ一度、この推理小説を読んでみましょう!
酷い実態は全ての回転寿司店を示すものではありませんが
多くの店で横行しているのも事実です。