アイマイミーマイン、ユーユアユーユアーズ
何かの呪文のように唱える中学生たち
学校ではやらないので塾で習うのだそうです。
今は何でも塾で習います。
学校の先生も「あとは 塾で聞いて」と言うそうです。
文法の詳しい説明はなく「こういうものだから こうやって覚えてね」と言って
教科書はほとんど使わない。音声も最初の一回くらいは聞くけれど あとは ワークと称する問題集を解く。
まあ・・「こういうものだから」というのは 教え方としてはアリだと思います。
He plays the piano. で あって He play the piano. じゃないよ。
なんで?
主語がHe だから
というのも 実際現地校で教わりました。
ある意味 ネイティブの子供向けの教え方ですね。
なので わけがわからない。。というよりは 理屈がわからない。納得できない。
言葉としての理解が追い付かない場合は塾の先生に聞くのだそうです。
そして まずは アイマイミーマインを暗記するのが塾のテストに出るのだそうで、
「言ってごらん」と言えば言えるのですが
Iって何? と聞くと
自分
と答えます。
じゃあ
Heって何?
彼
じゃあ 「彼の」って何ていうの?
Hes (ヒーズ)
?? じゃあ 「彼に とか 彼を」は?
He?
??逆に「him」って何?
・・・彼・・
じゃあ 「彼らは」は?
Hes
「彼女たちは」は?
Shes
「それらは」は?
Its
一度覚えたものはなかなか矯正できないので、相変わらず同じ質問に同じ答えが返ってきます。
なので 彼らは彼女たちと一緒にそれらを食べます。
なんて問題には珍回答続出で楽しくなります。
Hes eat its with shes.
Hes with shes eat its.
つまり日本語的に考えて性別、数、ものや人をしっかり分けたいのでしょう。
上の分は英語の語順ですが 下は日本語の語順そのままです。
They eat them with them,
なんて言ったらきっと彼らは大混乱すると思います。
アイマイミーも大事なんだけれどね。
Iは 私は とか 私が とか「は」や「が」が一緒についてくることを覚えてね。
(ここで 主格、所有格、目的格・・なんて漢字を並べた言葉を使うとみんなまた大混乱します。
漢字アレルギーなので 英文法用語を教えると大変です。)
日本語の人称代名詞は数限りなくあって 階級、性別、時代時には地域等々が絡んできて複雑なのですが
それに比べてて英語は本当に少ないです。
スペイン語やフランス語の方が「君」「君たち」が入ってくるので複雑に感じます。
動詞も全部変化するしね。
英語って単純でいいと思うのだけれど
イマドキの子供たちは 複雑怪奇に知能を働かせようとするので こうした単純なことが頭に入らないのかもしれません。
人称代名詞について3か月ほど あの手この手で教えてきたので ようやく覚えて使いこなせるようになってくれた子も結構いるのですが
どうしても覚えられない(人称代名詞の複数の感覚や三人称に人ではなく物も入ってくるのがわからないらしい)子には もうこれ以上はやめようと思います。
あまりやると 精神的苦痛を与えられたと訴えられかねないので。
まあ。。英語なんてできなくても 日本では生きていけるし
Let's play the piano with I. って 言ってしまっても なんかおかしいけれど まあ いいかとなるかなぁ。
知らんけど・・。
He play the piano. も なんだか耳に変な響きが残るけれど まあ いいのかなぁ・・と
間違ってもいいから 言ってみることがまず大事なので。
それで テストの点が悪い場合には 塾に行って教えてもらってください。
でも 塾に行ったからテストの点がよくなるのではなく、
塾でしっかり 聞いて、 反復して 勉強するから点数がよくなるのだけれど
要は どこに行っても まずちゃんとヒトの話を聞いて覚えようとする気持ちを持とうかね。
年をとって意欲がなくなってきたなぁと痛感しています。