徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”

タイガース、水彩画、鉄道などの、僕の気ままな”独り言”

糺の森から下鴨神社へ 番外編 旧三井家下鴨別館

2018年12月10日 12時32分31秒 | 旅行・観光

旧三井家下鴨別館は、下鴨神社の南に位置し、三井家11家の共有の別邸として三井北家(総領家)第10代の三井八郎右衛門高棟によって建築されました。

     

 

三井家の祖霊社である顕名霊社が明治42年に遷座され、その参拝の際の休憩所とするため、大正14年(1925年)に建築されたのが現在の旧邸です。

 

  

昭和24年(1949年)に国に譲渡され、昭和26年以降、京都家庭裁判所の所長宿舎として平成19年まで使用されていました。

 

  
                   庭から 見る位置が違えば、4階建てにも3階建てにも見える。

 

大規模別邸の屋敷構えが良好の保存され、高い歴史価値があるということから平成23年に重要文化財に指定されました。

 

 
 


糺の森から下鴨神社へ - その3 河合神社 ー

2018年12月05日 19時39分02秒 | 旅行・観光

河合神社は、表参道から”瀬見の小川”に架かっている”紅葉橋”を渡ると馬場に出ます。
その先に河合神社はあります。(その1の地図を参照してください)

  

当初よりこの神社については全く予定にありませんでした。
しかし、中に入ってびっくり、なかなかユニークな神社であると感心しました。

京都には、多くのパワースポットがありますが、この神社も女性の守護として信仰を集めています。
ご祭神は神武天皇の母、玉依姫命をお祀りしており、この玉依姫命は玉のように美しいことから美麗の神として信仰されています。

  

この美麗の祈願絵馬の授与を行っています。
手鏡の形をした絵馬(顔を表す模様が入った)にご自身の普段使用されている化粧品でメイクをして、裏に願い事を記入するもので、絵馬に自身の綺麗な表情を描いて、絵馬に願いを託することによって外見も内面も美しくなるという絵馬だそうです。

 


「ゆく河の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・」で有名な方丈記の作者 鴨長明は、この河合神社の禰宜の息子だったそうです。


糺の森から下鴨神社へ - その2 下鴨神社と紅葉 ー

2018年12月03日 11時26分37秒 | 旅行・観光

鴨川は出町柳で高野川と賀茂川の合流で出来た川です。
神社名の上賀茂神社と下鴨神社という通称名は、川の名前から出たものと言われています。
つまり、合流点より上流を賀茂川、下流を鴨川と呼ぶことから上流にある神社を「上賀茂神社」下流にある神社を「下鴨神社」と呼ばれています。

  賀茂川と高野川が合流して鴨川へ

  

下鴨神社の正式名は「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」といい、上賀茂神社の正式名は「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」といいます。
奈良時代は、どちらも元は「賀茂社」として一つの神社だったそうです。

さて、下鴨神社は古代の京都を開いた神様である賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と古くからの良縁・子育ての神様である玉依媛命(たまよりひめのみこと)をご祭神に国家国民の安寧と世界平和を祈願する皇室の氏神様として厄除けや良縁・安産・育児・交通安全など人の暮らしを守る神様として信仰を集めているということです。

  

  

 

  京都で1番古くから信仰されている神様で、さらに太古の原生林を残す史跡・糺の森を擁していることから、平成6年(1994年)にユネスコの世界遺産に登録されました。

   

  


また、京都で1番遅くまで紅葉が楽しめるということで12月中頃まで楽しめるようです。
僕が行ったときは、色づき始めということでしたが、本日(12/3)のネットでは”見ごろ”となっています。
全体が広いので、また群生化していないので、その場面、場面を楽しめばよいのではないでしょうか・・・

 


糺の森から下鴨神社へ ー その1 糺の森 -

2018年11月30日 19時22分37秒 | 旅行・観光

京都市内では、紅葉真っ盛り盛と報道されている中、京都では1番遅くまで紅葉を楽しめるとされている下鴨神社を訪れました。
HPでは、例年の見ごろは12月初~中旬だそうです。


下鴨神社には、京阪電車出町柳駅から歩いて15分という場所に位置し、ここから太古を思わせる森の中を通り神社に・・・

    
   下鴨神社 正式名は「賀茂御祖(かもみおや)神社」と言います。 世界文化遺産碑 

この太古のような森を”糺の森”と呼ばれています。
この下鴨神社への道(表参道)に平行して流鏑馬の馬場が通っています。

  
    糺の森にある表参道    

 
   表参道に平行して伸びている道は、流鏑馬の馬場 

 

 

表参道から馬場を横切ると河合神社があります。
この河合神社については後日に述べます。

  馬場から河合神社を望む

 

まず、今回は表参道が通っている”糺の森”について述べます。

糺の森は、縄文時代から生き続ける広さ3万6千坪の森。
ケヤキ、エノキ、ムクノキなどの広葉樹を中心に古代の樹林を構成し、樹齢600~200年の樹木が約600本あり、学術分野からも貴重な森とされています。
そのような森なのでまとまった紅葉はあまりありません。

 
       糺の森のとある風景                  

 

この周辺から、弥生時代の住居跡や土器が発掘されました。
このような歴史を持つ神社だけに「山城の国の一宮」として早くから京都の守護神として祀られてきました。

平安遷都のため行幸された桓武天皇をも真っ先に下鴨神社で祈祷したことから、皇室との繋がりが強くなりました。

次回は、下鴨神社とそこの紅葉について述べます。



 


みちのくの”桜”と名所を訪ねて 番外編 

2018年06月05日 19時25分58秒 | 旅行・観光

  上記タイトル写真は、岩木山  

4月末に訪れた”みちのくの桜”の名所も、6月になってやっと最終の紹介となりました。(遅くなりすみません・・・・)
ここでは、訪れた時は、桜も既に散ってしまっていた厳美渓を紹介します。

 

  

この地は、伊達政宗のゆかりの地だそうです。
一体どのような関係があるのでしょうか・・・

現在、この辺りには50本ほどの桜の木があり、この桜を政宗公自らが植えたと言われているそうです。

 

厳美渓は岩手県一関市にある磐井川中流の渓谷で、ここが最近有名になったのは「空飛ぶだんご」が名物になったことからです。

「空飛ぶだんご」、「郭公(カッコウ)だんご」と言われ、創業者がカッコウの物まねが上手かったとか、団子が空を「滑降(かっこう)」するからとも・・・

ワイヤーロープで結んだカゴに代金を入れ合図の板を叩くと対岸の店が注文を聞いて、だんごとお茶を提供するというものです。

  
                  ”空飛ぶだんご”     

多くの人がこのカゴを囲んで、板を叩いていましたが、ほとんどが外国人で、ここでもインバウンド効果があるのでしょうか・・・

8年前にも、東北地方を旅行したのですが、さすがこの時には、ほとんど外国人を見かけることがなかったと記憶しています。
しかし、今では、都会だけではなく、地方までも多くの外国人が訪れていました。
北上展勝地、弘前はもちろん、角館や津軽鉄道にも多くの外国人を見受けられました。
それ自体は歓迎すべきことなのですが、一部迷惑行為が目立つようになっているのは残念なことです。


みちのくの”桜”と名所めぐり 弘前城の桜 ④

2018年05月22日 19時31分43秒 | 旅行・観光

いよいよ、みちのくの三大さくら名勝で1番人気の ”弘前公園のさくら” を訪れました。
ここは言わずと知れた弘前城内の公園です。
天守閣は、現在、石垣補修のため移動させており、元に戻るにはあと5年かかり、全体が以前通りになるには10年ほどかかるということです

  
   移動された天守閣          下馬橋      

  
   工事中の濠                東内門        
 

この石垣補修とは、石垣が外側に膨らみが見られ地震などで崩壊する危険性があるということでの補修です。

  


今の天守はその後方に移動されており、少々寂しい感がしないでもありません。

この天守閣の移動は曳家(ひきや)という専門業者が施行しました。
このために、今は濠が埋められ、下馬橋からの光景が見られなくなりました。

    

訪れたのが5時ごろで、まだ明るく、6時過ぎには、ライトアップが徐々にあらわれてきました。

天守の移動があっても、そこ以外、広い公園内の桜や、濠に映る桜は見事でした。
また、今後、桜が散る時期に、その濠を埋め尽くす桜がまた見事だそうです。

      
       お城の”現在の位置”というところは曳家以前にあった天守の位置


みちのくの”桜”と名所を訪ねて 津軽鉄道 芦野公園 ③

2018年05月17日 21時02分30秒 | 旅行・観光

桜の季節はなにか遠くに過ぎた感があります。
気候は、既に梅雨の様相で、春の気配はすっかり影を落としております。
申し訳けありませんが、今しばらくお付き合いのほどお願いします。

          ★     ★     ★

  
                        香取慎吾さんのペイント列車


前回、角館の桜を満喫して、ここから北上して津軽鉄道の御所川原駅に向かいました。
この津軽鉄道のこの時期は、お花見列車として有名ですが、冬はストーブ列車、夏は風鈴列車、秋には鈴虫列車と四季折々のイベント列車を運行しています。

  

 

桜の名所の芦野公園駅周辺には桜1500本と松の木が1300本あります。
特に駅周辺の桜のトンネルは壮観で、見事なものでした。
雨も小降りになり、周りを散策しました。

  

なお、この駅周辺は、太宰治ゆかりの地として、また津軽三味線の発祥の地としても知られているようです。


 


みちのくの”桜”と名所めぐり 角館と桧木内川 ②

2018年05月02日 15時26分13秒 | 旅行・観光

角館に行く途中、ミズバショウ群生地の刺巻湿原(秋田県仙北氏)を見学しました。
思った以上に広範囲にミズバショウが咲いており、一部は盛りを過ぎていました。
開花時期が4月中旬から5月上旬だそうですが、ここも開花が早かったようです。

  

  

国道46号線沿いにハンノキ林群に歩道を設け、見学しやすいようになっています。
駐車場は無料で国道沿いには物産品販売店やトイレも完備しており、協力金の募金箱が置いてありました。

  
 
 

国道46号線を田沢湖方面に約15Kmで角館に到着。

 みちのく3大桜の一つ角館に着いた時は、雨は傘を差さなくても済むような小雨でした。
角館は、佐竹氏の分家である佐竹北家が明治まで11代続き、みちのくの小京都としても有名です。

           

 

 

  
 
角館武家屋敷通りの西側では国の名勝に指定されている絵木内川堤のソメイヨシノが約2Kmにわたって桜のトンネルが続いています。

 

 

 


この桜は佐竹北家に2代目佐竹義明の妻が京都から嫁いでくる際に嫁入り道具の中に入っていたシダレサクラの苗木3本が始まりと言われています。

     田沢湖周辺の地図
  角館から津軽鉄道の芦野公園の桜のトンネルと弘前公園へ向かいました。
  この内容は次回に・・・


みちのくの”桜”と名所めぐり 北上展勝地と石割桜 ①

2018年04月28日 16時05分41秒 | 旅行・観光

4月24日から”みちのくの桜”と名所を訪ねてきました。

桜の満開時期を想定するのが難しく、今年も例年より1週間程早くなりましたが、なんとか今回はうまく満開時期に旅行することが出来ました。
ただ、1週間ほど前から雨の予報でしたが、この予報がはずれることを願っていましたが残念ながら的中してしまいました。

でも、その雨も本降りとはならなかったのが、不幸中の幸いでした。

最初、訪れたのが”みちのく三大桜”の一つである岩手県の”北上展勝地です。

  

  

ここは北上川の川沿いにあり、約2Kmにわたる桜並木のトンネルがあります。
北上川には、遊覧船が、堤には馬車が、そして川を挟んで”こいのぼり”が泳いでいます。

  
それもこれもしとしと降る”雨”が無残にも消し去ってしまいました。
天気が良ければさぞかし見事な桜なのですが・・・・
傘をさしての桜見物もほどほどに引き返しました。

この桜並木になぜか ”機関車とラッセル車” が置いてありました。



  

次の”桜”は、盛岡の”石割桜”・・・
巨大な花崗岩の割れ目から育った樹齢360年を超える桜で、盛岡地方裁判所構内にあります。

 

家老の屋敷跡の庭にあった巨石が落雷を受けて出来た割れ目に”エドヒガンザクラ”のタネが入り込み成長したという伝承が残っています。


高松 栗林公園の今

2018年04月08日 09時40分13秒 | 旅行・観光

先日(4月5日)、所要があり、その帰路栗林公園に寄ってきました。
栗林公園は、国の特別名勝に指定され、文化財庭園の中で最大の広さだそうです。
公園の背景にある紫雲山、6つの池と13の築山を巧みに配し、400年の歴史がある江戸初期の回遊式大名庭園として有名です。

 

僕が入園したのが午前10時ごろで、この時は人出もまだらでしたが、その後ぞくぞくと増えてきました。
その半分ぐらいは外国人で、またその半分ぐらいは中国系の人と思われ、ホテル内でも、高松への列車の中でもそれらしい人たちを見受けられました。
外国人の四国への認識は薄いという記事がありましたが、半年前に訪れた時とは大きな違いがあり、地方にも外国人の関心が高まっているということが分かったような気がします。

  

さて、栗林公園は、1642年に生駒氏に代わって高松に入封した松平頼重公(水戸光圀の兄)に引き継がれれ、1745年5代頼恭公の時に園内六十景命名をもって完成し、明治維新まで228年間、松平家11代の下屋敷として使用されました。

  

 

この庭園は、造られた時から松で構成され、園内には約1400本の松があり、そのうち約1000本が職人が手を加えている手入れ松となっています。

この手入れは約300年にわたって行われ、まるで盆栽のような見事な枝ぶりです。