現在、新聞紙上やTVでよく「レバノンでイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラへの攻撃を続けるイスラエル軍は・・・・・・」等の報道をよく目にします。
イスラエル国旗 レバノン共和国国旗
この紛争の原因は、イスラエル軍兵士2名が、シーア派民兵組織ヒズボラに拘束され、それを取り戻そうとイスラエル軍が、ヒズボラがいるレバノンに攻撃したことから、紛争が拡大したものです。
しかし、それだけではなく、もっと根底にあるのが、宗教問題なのです。
キリスト教がカトリックとプロテスタントに分かれているように、イスラム教もシーア派とスンニ派に分かれています。
数の上では、スンニ派が圧倒的に多く、イスラム教徒全体の90%を占めています。
ともにコーランの教えに従っている点は同じですが、シーア派の方が教えに厳格です。
一方スンニ派は、比較的柔軟性があり、スンニ派の優勢な国々は、欧米思想を適度に受け入れ、近代化路線を歩む国が多いのです。
しかし、最近は指導者の方針に反して、分派をつくり、その殆どがイスラム原理主義組織をつくっています。
そのシーア派のイスラム原理主義民兵組織が”ヒズボラ(神の党の意味)”なのです。
イランをバックに、レバノン内のイスラエルが占領するイスラム抵抗組織運動を指導しているため、レバノン内部や首都のベイルートにも勢力を伸ばしています。
他にも、イスラム教シーア派組織でシリアがバックしている”アマル”と言う組織もあります。
このように、イスラム教シーア派は、過激的と言うイメージが強く、ユダヤ教を始め他の宗教とは、相容れないものが強くあります。
では、シーア派とスンニ派はどうして分かれたのでしょうか?
これは、次回に譲る事とします。