25日に名古屋へ行ってきましたが、目的はその日のナイターナゴヤドームでの阪神・中日戦の観戦でしたが、もう一つの目的は、徳川美術館に行くことでした。
名古屋といえば、名古屋城ですが、ここは何年か前に訪れました。
名古屋城は、お城や御殿が残っていたのですが、惜しくも戦災で焼失し、今のお城は、大阪城と変わらず、味気ないものになっています。
徳川美術館 唯一残る黒門
でも、今回訪れた徳川美術館には、4~500年前の姿がありました。
現在の企画展示は、”天下人たちの時代”として、信長・秀吉・家康の書状や美術品が陳列され、これが日本の戦国時代の夜明けを思わせると同時に、戦いの戦略などが読み取ることが出来、興味深いものがありました。
この戦乱の時代でも、彼らの足跡は、今の時代の文化や生活に密着しているのでしょう。
常設展示で一番の目当ては、源氏物語絵巻です。
平安の昔から受け継いだこの美術品は、まだ鮮やかな色が見てとれます。
最近は、復元されたようですが、やはり現物の方が良さそうです。
この徳川美術館は、名古屋城本丸から東約3Kmのところにあり、尾張藩二代目藩主の光友が、自らの隠居所として大曽根屋敷を造営されたところにあります。
その後、明治になって尾張徳川家の邸宅としていましたが、昭和6年(1931年)に第19代当主義親氏が名古屋市に寄贈され、「徳川園」として一般公開されていました。
空襲により多くの建物や樹林が焼失しましたが、戦後再整備して今日に至っているとのことです。
徳川園にある”虎の尾”と”虎仙橋 長篠合戦屏風
美術・工芸・武具等の現物は、他家に預けてあった物や徳川宗家や紀州徳川家の売立重宝の一部を購入し、寄贈品も含め戦災を免れた逸品を集めてあります。
大名道具の数々は、その時代を映す唯一の施設ではないでしょうか。