遅いニュースで恐縮ですが、2011年のブルーリボン賞とローレル賞は、5月に決定され、10月にはローレル賞の、11月にはブルーリボン賞のそれぞれ記念式典が行われました。
以前にもこのブログでお話しましたが、この賞は、鉄道友の会が設定したもので、1958年にブルーリボン賞を会員による投票で選定していたのですが、どうしても華やかな特急用車両が選定されやすい傾向にありました。
そこで、1961年に、技術面で優秀な車両を評価するローレル賞が制定されました。
2011年のブルーリボン賞を獲得した京成電鉄AE形 同記念式典
2011年のブルーリボン賞には、京成電鉄AE形が受賞しました。
同車は、日本を代表する成田国際空港への高速運転を実現しましたというのが受賞理由だそうです。
2011年のローレル賞受賞の東京地下鉄16000系 同記念式典
2011年のローレル賞は、東京地下鉄16000系で、電力消費を抑制する通勤電車の新しいモデルとして受賞しました。
鉄道友の会が、選定するものに「島秀雄記念優秀著作賞」というのもあります。
これは、毎年1回、趣味的見地に基づき、鉄道分野に関するすぐれた著作物または著作物に関わる功績を選定し、鉄道及び同趣味の発展に寄与することを目的として、2008年に新設した賞です。
島秀雄氏は、鉄道友の会の初代会長であったというより、新幹線の生みの親と言う方が有名です。
この島秀雄記念優秀著作賞には、単行本部門、定期刊行物部門、それに特別部門があります。
2011年の単行本部門には、小林正義著「国鉄EF13形」 ・安保彰夫著「出石電鉄」
大田治彦著「西鉄電車おもいでアルバム」
定期刊行物部門には、初澤 毅「緩衝式車止めの形態と分類」
堀岡健司「鉄道の掲示と行先標の返還」
いずれも「鉄道ピクトリアル」より
特別部門では、「京阪電車百周年に関する著作物」の企画に対して