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映画 「 三度目の殺人 」

2017年09月12日 21時19分09秒 | 映画・社会

弁護士と容疑者、そして被害者の娘が絡む司法サスペンス。

殺人の前科がある三隅(役所広司)が、解雇された工場の社長を殺し、火をつけた容疑で起訴されたという、ありふれた裁判のはずでした。

映画は、当初、元検事の摂津(吉田鋼太郎)が弁護を担当していましたが、三隅の供述がコロコロ変わり、振り回され、同僚の重盛朋章弁護士(福山雅治)に助けを依頼するところから始まります。

           

容疑者の自供もあり、無期懲役に持ち込むための調査を始めます。

ところが、調査を進めるにしたがって何かがおかしいと感じてゆきます。
それが顕著に表れたのが、週刊誌の取材では、被害者の妻・美津江(斎藤由貴)に頼まれたと答えて、動機が二転三転してゆきます。

  

折しも話題の斎藤由貴の不倫騒動の前の映画ですが、その疑惑をも感じさせられるものでした。

頼まれたといっても確たる証拠もなく、いわゆる忖度したのではと・・・

そこに、被害者の娘・咲江(広瀬すず)と三隅との接点が浮かび、そこにある秘密があることが分かります。

その秘密のために、これも、三隅は、咲江の忖度を受け、被害者を殺害したのかもしれないという思いに至ります。

なぜ、被害者は殺されたのか・・・ 一体動機はなんだったのか・・・

1度目の殺人は三隅が北海道で暮らしていた時の殺人事件、2度目は現在容疑者として逮捕されている社長殺人事件、そして、この2度目の殺人事件は、3度目の殺人に繋がっているのでしょうか・・・
本当に三隅が殺人を犯したのでしょうか・・・・

最後のシーンでは、重盛が交差点で迷っている様子が映し出されます。
この映画を見た観客に問いかけるように・・・

実は必ずしも必要なのか? という疑問を投げかけ、考えさせられる映画でした。