いわゆる、お家騒動の話です。
誰にも恥じない生き方を貫こうとする実直な武士たちの姿を描いています。
そこには、武士として、不正をただすと同時にそこには夫婦間の約束がありました。
話は享保15年、とある藩での出来事。
藩の不正を訴えたために、時の権力に負け、藩を追われた瓜生新兵衛(岡田准一)は妻を同行します。
追放後も連れ添い続けた妻・篠(麻生久美子)が病に倒れ、死を迎えようとする中、最後の願いを新兵衛に託します。
その願いとは、藩に戻って榊原采女(西島秀俊)を助けて欲しいというものでした。
そして、散り椿を見てきてほしいと伝言します。
見所の一つは、岡田准一の殺陣でしょう・・
最後の字幕に殺陣師の一人に岡田准一が・・・・
采女は、新兵衛の友であると同時に篠を巡る恋仇でもあり、妻の最後の願いをかなえるためとはいえ、その妻の真意を突き止めるため、また8年前の不正事件の真相を探る決意をする。
篠の妹・坂下理美(黒木華)とその弟・藤吾(池松壮亮)は、戸惑いを見せるが、新兵衛の一途な姿や不正をただそうとする生き方に共感する。
新兵衛は、妻の妹の理美が好意を持っているのを知りながら・・・
家老石田玄蕃(奥田瑛二)の悪だくみも若殿(渡辺大)のお国入りが契機に
露見するのか・・・
新兵衛は、采女から「篠はお主を死なせなかった、だからわしの事を助けてやれと言ったのだ。篠はお主を生かすために心にもないことを言わなければならなかったのだ」と。
紛争に巻き込まれた采女は非業の最後を迎えますが、その時采女は「散る椿は、残る椿があると思えば見事に散っていけるのだ」と・・・
他に緒方直人、新井浩文、柳楽優弥、石橋蓮司などが脇を固めて、日本の四季折々の風景で物語を盛り上げていました。