阪急電鉄が発表した5つの新線計画も資金面や工期など多くの課題を含んでいますが、それでもこの時期、積極的な理由とは何なんでしょうか・・・
まず、2016年からJR北梅田駅を本格的に着手されたことが阪急を積極的に新線を考えた一因と思われます。
このJR北梅田駅は、JR東海道線から支線として新大阪ー福島の地下化が完成するとJR西日本の関空特急「はるか」が乗り入れる計画です。
北梅田駅が2023年に完成予定で、なにわ筋線の開業予定が2031年の予定で、JR西日本と南海の関空アクセスを難波と北梅田を結び、JRは40分、南海は38分で結びます。
北梅田駅 工事
つまり、JR地下線と新駅の工事が本格化しているなか、2018年度の政府予算に盛り込むためにも、阪急も早めにこの計画に参戦しないと北梅田駅への乗り入れが難しくなるので、この時が阪急が決断するには最後のタイミングだったのではないでしょうか・・・・
北梅田駅工事
そこでこの新線工事に政治家の力が必要となります。
1番積極的なのが大阪維新の会で、府市とも優勢な間に計画を進める必要があります。
以前から、東京に比べ、大阪の地下鉄が私鉄への乗り入れが進んでいないのは、市営地下鉄が原因とされ、昨年から民営化が進んでいることが乗り入れなどが推進出来る環境が整っていることも大きな要因の一つです。
また神戸市営地下鉄への乗り入れも現市長が積極的なのも推進の原動力になっています。
他に「うめきた」開発(貨物駅移転が遅れていたが2024年に完成のメドがついた)やグランフロント大阪の運営に参加しており、北梅田は、今後の阪急の拠点としたいところです。
また、過去に旧運輸省系の審議会が約15年ごとに答申が発表されることを考えれば、関西の場合2004年に答申されていることから、2019年つまり来年にも次世代の鉄道計画をデザインした答申が出ると予想されることも、阪急の動きが積極的になっている一因ではないでしょうか・・・
(これらの情報は、昨年12月の東洋経済を参考にしました)
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