昨日の続きです。
「うけつぎて 国の司の身となれば 忘るまじきは 民の父母」
この歌は、上杉鷹山が17歳で藩主になった時に詠んだ歌です。
歌の意は、「藩政改革は、藩民のために行わなければならない」ということで、いままでの改革は、国民や領民のことを忘れており、国民、領民を富ませるものでなくてはならない決意を述べたものです。
これらを、どこかの知事にも聞かせたいものです。
今日の絵は、”ホームレスの猫”です。 F20号
この改革を進めるために、次のようなことを行いました。
1、藩政窮迫の実態を正確につかむこと。
2、その実態を全藩士に知らせる。
3、実態克服のための目標をしっかりかかげること。
4、この改革のために藩士全員の協力が必要である。
これを現在の経営行動に合わせれば、
1、企業目標の設定
2、それに必要な情報の公開と分析
3、解決策のの考究とそれを防げる障害の認識
4、障害克服のためのモラールアップ、全社員の参加。
というようになるだろう。
改革の骨格を決めておいて、領地の米沢に行く前に、まず江戸藩邸で改革を実行することでした。
つまり、言い出したものの足元から実行することでした。
現在の企業に置き換えれば、地方にある工場から始めるのではなく、社長のいる本社から改革を進めるということなのです。
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