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鉄道開業150年に考える

2022年10月15日 16時44分25秒 | 鉄道のよもやま話

10月14日は「鉄道の日」で、今年は、鉄道開業の150周年に当たります。
明治5年10月14日(旧暦9月12日)に新橋と横浜間を結ぶ日本初の鉄道が開業したことに由来されています。

      

その歩みは、まさに日本の近代化の歩みであり、それは鉄道だけにとどまらず、多くの技術の発展に寄与しました。 それも、明治政府の近代化のPR戦略の1つとして仕立て上げたものです。が、日本に鉄道が根ずく社会的背景や、その環境は、江戸時代からありました。 (それの詳しい内容は、当ブログの”鉄道は正確が当たりまえ”を参照してください)

そして、鉄道が正確になったのは、世界の鉄道界に先駆けて汽車より電車に切り替えたことにあるのです。
日本の山や川が多いという地理的な環境により、その自然環境が、ますます技術の発展を増幅したのです。

昭和29年には、世界初の高速鉄道・新幹線が誕生しました。
この背景は、戦後GHQが航空機の設計、製造を禁じたため、戦前のこれらの技術者が、戦後の国鉄の技術研究所で空気抵抗の少ない車両の開発に技術が注がれることになったのです。

それには、様々な技術の総合芸術といわれる、最新技術が盛り込まれ、現在の鉄道の発展に寄与してゆきます。

    2011年の豪雨で不通となり、全線開通まで、3か所の鉄橋が落ち、全線開通には11年かかりました。
世界的に注目を集める秘境鉄道はいかにして復活したのか・・・
6年に及ぶ廃線か復旧かで協議した結果、福島県が鉄道施設と土地を保有し、JR東日本がその施設を借りて運行、メンテナンスを受ける「上下分離方式」による鉄道復活で合意しました。
赤字をかかえるなかを利用客増と地方再生の願いを込め、全国各地の不採算ローカル線が生き残る試金石となるか・・・

しかし、今は大きな問題点が噴出しています。
人口減少や地方の道路網の発展で鉄道の存続が困難になっている路線があります 
ローカル線の赤字は、ドンドン増えてきており、存続の危機を迎えています。
地方経済だけではなく、そこに住む住民の安心感や誘客につながり、地域の象徴にもなり、存続効果も見逃せない。

  観光列車の色々

ただ、観光列車として地方の誘客に力を注いでいますが、それだけでは住民の生活の活性化には繋がらないと思います。
そこは、鉄道以外の移動手段をその土地にあったものを考えていかなくてはならないと思いますが・・・

それには、「上下分離方式」やバス転換などを含め路線運営について、自治体と事業者のの議論の活発化を願いたいものです。

 

 

そこで、人口減少による乗客数の減少で老朽施設や修繕費をも含め、もっと国の関与が望まれます。 つまり、国に道路関連予算は約1.7兆円に上る一方、鉄道関係は1千億円と大差がついています。

公共のためという大義名分が希薄になり、路線の受益者は一体だれなのかを考えると、地元だけではなく、国として考えなくてはならないのではないでしょうか・・・



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