昨日から7月に入り、梅雨も本格的になってきました。
友達から、能楽堂の切符を頂いたので、行ってきました。
もちろん、能については、全く分かりません。
そして、能が世界無形遺産であることも知りませんでした。
能とは、自分なりに、映画やTVで見る範囲での想像では、言っている言葉が分からず、ましてや、あのゆっくりとした動作には、イライラするだけで、退屈極まりないものであろうと思っていました。
能楽堂内は、撮影禁止ですので、能舞台の写真は、能楽堂のHPから。
以前から、大阪上町筋の難波宮跡の南に能楽堂があるのは、知っていたのですが、見に来るとは、今まで考えもしませんでした。
ということで、恐る恐る、でも興味深々な思いで、受付を通りました。
番組を見ると、舞囃子、狂言、仕舞、そして能の4部作で、能は”恋重荷”と題していました。
舞囃子とか仕舞などの違いも分からなかったのですが、番組が進行するにつれて、ぼんやりと分かってきました。
言葉は分からなくとも、ストーリーさえ知っておれば、楽しみ方があるようです。
その動作の意味を考えたり、小鼓、大鼓、笛などの楽器を聞いていると、能としての雰囲気が、気持ち的に盛り上がってくるのは、やはり日本人のDNAからなのでしょうか?
特に、鼓の音は、場面を盛り上げ、舞台を引き締めるのに、実に効果的でした。(と、分かったつもりですが・・・)
能は、演劇で、1300年代に出来たミュージカルなのだそうです。
(以下、大槻能楽堂のHPから抜粋しました)
世界で最古のミュージカルで、歌、踊り、音楽・・・そして物語があります。
能は難しいけれども、単純な物語ですが、奥が深いのです。
いつの世界でも永遠に変わらないテーマがあり、それは、神仏への信仰、戦いのはかなさ、乙女の恋心、女性の嫉妬、親子の愛情、妖怪退治などなど・・・
鎌倉時代の「田楽」をベースとして歌曲や曲舞などが加わりストーリー性のあるものが徐々に構成されていったものが「能」なのだそうです。
700年の歴史ある日本古来の芸能を、今後も継承してゆかなくてはならないと思いますが、将来的に心配な要素もあります。
でも、僕も、当初の不安も吹っ飛んだとは云え、時間的には、あまり長いのは、無理なようです。
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